海外留学のグローバルスタディトップ > アメリカ大学留学奨学金プログラム > アメリカ2年制大学コミュニティカレッジ(コミカレ)留学 > コミュニティカレッジ(コミカレ)留学 Q&A
アメリカ2年制大学 コミュニティカレッジ(コミカレ)留学 Q&A
コミカレの費用はなぜ安いのですか?
コミュニティカレッジは低収入層の学生でも通えるように運営されており、各州の法律で授業料アップが規制されていることが多いです。授業料収入に制約がありますので、低コストのパートタイム講師に依存する傾向が続いています。博士号を持たない講師がほとんどです。低コストで済む質素なキャンパス施設を持ち、研究施設や講師用の部屋がない、図書館や学習スペース、ジムなども小さいことが一般的です。学生サポートがほとんどなく、例えば図書館の席や蔵書数が少なく、夕方7時には閉まってしまう、金、土、日曜日は閉館していることが一般的です。校舎を家賃の安いエリアに建設する学校が多いですが、家賃の高いエリアで街のビル街にビル型の校舎を構えている学校もあります。
コミカレから4年制大学への編入はできますか?
コミュニティカレッジでの学業成績次第では、ほとんどの4年制大学へ編入が可能です。ただ、基本的にコミュニティカレッジ経由だからといって有利になることはありません。
コミカレで取得した単位は、4年制大学に移行できますか?
編入コースで取得した単位の移行は基本的に可能です。ただ、コミュニティカレッジの単位をあまり認めてくれない4年制大学も少なくないため、注意が必要です。職業訓練コースで取得した単位の移行は、あまり認めてもらえない可能性が高いです。
コミカレは2年で卒業できますか?
カリキュラム上は可能ですが、短期大学士号(アソシエイト)取得コースを2年で修了できている人はほとんどいません。また、日本人留学生の場合は学部課程に入る前の段階で、ESL課程で1~3年ほどかかっている人が大半ですので、ESL課程での在籍期間も含めて留学期間を考える必要があります。
おすすめのコミカレを教えてください。
コミュニティカレッジは基本的に来る者をこばまない全入制ですから、どの学校も大差ありません。強いて言えば、HonorsプログラムのあるコミュニティカレッジでHonorsプログラムに入るとよいでしょう。Honorsプログラムは学校の中で優等生だけが入れるプログラムですので、比較的良い学生とめぐり合いやすいです。また、景気が良く教育予算を増やしている州に留学するとよいでしょう。ほとんどの州は財政状態が厳しく、教育予算を逆に減らしていますが、2016年時点ではNorth DakotaとWyoming州が高等教育への予算を拡充しており、ねらい目と言えるかもしれません。
コミカレを選ぶポイントを教えてください
なんとなくイメージがよさそうなコミュニティカレッジは、なんとなく進学してきた留学生が多くなりがちです。ただの憧れだけで判断せず、コミュニティカレッジを修了した後の進路を具体的に検討した上で決めていきましょう。また、本当にコミュニティカレッジでしか自分の希望を成し遂げられないのかをよく考えましょう。4年制大学の方が、教育リソースは通常はるかに充実しています。
コミカレの卒業率を教えてください。
既述の通りですが、入学したコミュニティカレッジの2年課程をそのまま3年以内に修了するフルタイム学生が約19%、6年以内に修了するのが約26%です。コミュニティカレッジに在籍する学生のうち3分の2を占めるパートタイム学生の卒業率は、フルタイム学生のそれよりもずっと低いことが予想されます。
各コミカレの偏差値を教えてください。
コミュニティカレッジはほぼ全て全入制ですので、誰でも授業履修できます。アメリカには偏差値という概念もありません。強いて言えば、全入制ですから偏差値20相当の人でも問題なく入学することができます。
コミカレのランキングはありますか?
コミュニティカレッジはどこも大差ありませんので、教育の質を比べるようなランキングも存在しません。地元学生は地元にあるというだけで通ってきますので、コミュニティカレッジを選ぶという視点を持つ人はほとんどいません。
コミカレによって差はありますか?
大差ありませんが、コミュニティカレッジは地元コミュニティのための学校ですので、地元コミュニティの特性を反映し、開講されるコースや、集まる学生のタイプが異なることがあります。
日本の大学を卒業した後に、コミカレに留学することはできますか?
可能です。ただし、4年制大学を卒業して2年制の学校に行くということは、履歴書的には一種のキャリアダウンとなりますので、おすすめできません。日本大学を卒業した人が、日本大学短期大学部に入り直すシーンをイメージしていただければ分かりやすいと思われます。
寮を持つコミカレはありますか?
中にはありますが、少ないです。また、部屋数が少ないため入れないケースも多いですし、寮の費用も高くて入る気になれない人も少なくありません。
治安のよいコミカレはありますか?
治安は街やエリアによって全く異なります。コミュニティカレッジのほとんどには寮がないため、学校周辺の都市やエリアの治安状況には注意した方がよいでしょう。
日本人の少ないコミカレはありますか?
全米を見渡せば、ほとんどのコミュニティカレッジには日本人学生がほとんどいません。しかしながら、留学生を受け入れられる、あるいは日本人を積極的に受け入れたいコミュニティカレッジはごく一部でしかないため、日本人学生は一部のコミュニティカレッジに集中しています。日本の留学エージェントが紹介しているコミュニティカレッジはごく数十校に限定されており、そのほとんどは日本人学生が多いです。基本的には、カリフォルニア州、ワシントン州、ハワイ州、ニューヨーク州、テキサス州を外して検討すると無難でしょう。
コミカレ合格に必要な成績を教えてください。
原則としてオール1でも入学可能ですので、ご心配いりません。
TOEFL iBT61を要求するコミカレもあれば、TOEFLスコア不要のコミカレもあるようですが、なぜ要求スコアに差があるのですか?
各コミュニティカレッジが要求するTOEFLスコアは、各コミュニティカレッジがどの水準の学力の学生を受け入れたいのか、あるいは受け入れられるのかによって決まります。学力の高い留学生にだけ来て欲しい学校は高いスコアを要求しますし、学力の低い留学生で構わない学校は低いスコアを要求するか、そもそもスコアを要求しません。また、ESL課程が充実している学校は低いスコアでも学生を受け入れることができます。
コミカレではどんな学生が学んでいますか?
以下がコミュニティカレッジで学ぶ主な学生層です。
- 周辺住民
- 働きながら学んでいる学生
- 年齢の高い学生
- 貧困層の学生
- 白人以外のマイノリティ
- 低学力層の学生
4年制大学よりもコミカレの方が勉強が楽だと聞いたのですが、本当ですか?
原則としてはコミュニティカレッジであろうと、4年制大学であろうと、勉強の難易度は変わりません。ただし、成績評価をするのは各授業の講師であり、講師も人間です。低学力層の学生が多くなる傾向にあるコミュニティカレッジの中で、まじめな学生が1人いれば、講師からしてみれば輝いて見えるかもしれません。エッセイや論文の書き方など、コミュニティカレッジでは問題なくても、4年制大学では厳しくチェックされることもあります。
奨学金を出してくれるコミカレはありますか?
ほぼ皆無です。コミュニティカレッジの存在意義は地元コミュニティへの貢献ですから、地元学生よりも留学生を優先して奨学金の支給をするのは、運営目的にも反し、地元住民からのクレームにもつながりかねないからです。
高卒者でないとコミカレで学ぶことはできませんか?
ほとんどのコミカレは高卒資格がない人も受け入れており、学ぶことができます。ただし、最終的に判断をするのは各コミカレであり、現地学生と留学生とで要求する条件が異なることもありますので、各コミカレのウェブサイトを確認したり、各コミカレに対して個別に最新情報を問い合わせてください。
短期大学士号だけ取得するか、4年制大学に編入して学士号まで取るか迷っているのですが、留学してから決めればいいですか?
基本的には留学後に決めることはおすすめできません。短期大学士号まで取るのか、学士号まで取るのかによって、進路もコミュニティカレッジでの履修コースも変わってきますので、極力事前に決めておくことをおすすめします。
コミカレの出願締切はいつですか?
コミュニティカレッジはいつでも学びたいときに学べるのが特徴の1つですので、出願締切は原則としてありません。ビザの取得さえ間に合うのであれば、いつでも出願して入学できます。
費用はいくらくらいですか?
コミュニティカレッジによります。州によって授業料の相場も異なりますし、エリアによって家賃相場なども異なります。例えば、ロサンゼルス郊外のSanta Monica Collegeでは、2016年の学部課程の費用見積もりは1学年間(9ヶ月)で$27,000でした。これは最低限の費用であり、ほとんどの留学生はこれ以上かかっていることが想定されます。また、ESL課程の費用や、学部課程で2年以上在籍する場合に発生する追加費用も考慮に入れて予算を計画することが必要です。既述のとおり、コミュニティカレッジを2年で修了している人はほとんどいません。
車を買って通学する必要はありますか?
必須とまでは言えませんが、自動車通学を前提にコミュニティカレッジ進学を考えるのが無難です。コミュニティカレッジの多くは住宅街から離れて立地しており、バスの本数が少なかったり、バスがそもそも走っていないことも多いです。