アメリカ大学留学奨学金 コミカレ留学 - ランキング（留学生数）

アメリカの2年制大学コミュニティカレッジランキング（留学生数）

コミュニティカレッジの有力なランキングは存在しない

Google検索エンジンに日本語でコミュニティカレッジの名前を入力すると、「コミュニティカレッジ名　偏差値」という検索キーワードが現れることが大半のようです。

しかしながら、アメリカには偏差値という概念はそもそも存在しません。また、コミュニティカレッジは成績不問で誰でも学べる学校であり、どの学校も同じようなクオリティの教育を行っています。そのため、コミュニティカレッジのクオリティを比較することは基本的に意味がありませんし、そうした比較をする有力なランキングも現時点では存在しません。

ただ、全米に1,000近くある公立2年制大学コミュニティカレッジの中から、進学先を選ぶのは面倒です。また、コミュニティカレッジの運営目的は、地元住民への教育機会の提供にありますから、留学生を積極的に受け入れたい学校、あるいは受け入れられる体勢を備えた学校は、全米を探してもほんの一握りに過ぎません。

留学生の多いコミュニティカレッジ全米トップ40を紹介

そこで今回、留学生数を基準にしたコミュニティカレッジのランキングをご紹介します。データのソースは、アメリカの教育系非営利団体として著名なInstitute of International Educationが発表しているOpen Doorsから引用しています。留学生数は2014年秋学期～2015年春学期の期間のものを使用しています。

当ページにおけるコミュニティカレッジランキングは、アメリカへの大学留学を検討している日本人学生が、コミュニティカレッジへの進学をすべきなのか、するとしたらどのコミュニティカレッジに進学すべきなのかを判断しやすいように作成しています。そのため、留学生数に加えて全体の学生数、学費と留学総費用目安、確認できる範囲内で入学後3年以内での卒業率と他校編入率もランキングの中でご紹介しています。

コミュニティカレッジランキングご利用上の注意

コミュニティカレッジについて正しく理解した上で当ランキングを利用しなければ、留学プランの検討に際してあまり効果的にはなりません。当ランキングページを読み進める前に、「アメリカのコミュニティカレッジ留学（コミカレ、Community College）徹底解説」ページをご確認ください。

留学総費用見積もりは、各学校が発表している最低限の費用目安ですので、実際にはほとんどの留学生はこれ以上の費用を費やしている点、留学検討の当初からご認識ください。

また、年間の費用以上に、卒業するまでにかかる費用を認識することが重要です。入学後3年以内卒業率と他校編入率を確認し、どの学校の学生がどの程度の確率で、どの程度の期間を卒業、あるいは他校への編入にかけているのかを判断する材料としてご利用ください。

同時に、周りの学生が卒業できるからといって自分が卒業できる保証はありませんし、逆に回りの学生が中退しているからといって自分が卒業できない保証もありません。ご自身の努力がもっとも重要な要素であることは、間違いないでしょう。

しかしながら、ほとんどのコミュニティカレッジでは、2年制プログラムを3年以内に卒業できている学生の方が珍しいです。その点、留学生がもっとも多いコミュニティカレッジも同様です。コミュニティカレッジに進学する場合には特に、3年と言わず、それ以上の留学期間がかかっても通学を続けられるように、潤沢な予算を準備して留学を開始することが重要であることを認識しましょう。

当ランキングは、2016年8月27日に作成したものです。最新の情報は各自でお調べください。

コミュニティカレッジランキング（留学生数）の総括

以上、留学生が多いコミュニティカレッジを見てきました。各コミュニティカレッジが位置する州をまとめると、以下となります。

• カリフォルニア州　14校
• ワシントン州　8校
• テキサス州　6校
• ニューヨーク州　3校
• フロリダ州　2校
• ニュージャージー州　1校
• マサチューセッツ州　1校
• メリーランド州　1校
• カンザス州　1校
• バージニア州　1校
• ハワイ州　1校
• ジョージア州　1校

留学生数の多いコミュニティカレッジの特徴について観ていきますと、

1. TOEFLスコアが不要、あるいは要求スコアが低い
2. 海岸沿いにある州
3. 海外でも知られる大都市近郊
4. 4学期制を採用

といった特徴が挙げられるようです。

教育水準や学生の学力水準を測る指標の1つである卒業率については、卒業率の高い学校もありますが、卒業率が極めて低い学校も入っており、全体としてはちょうど全米平均程度に収まっているようです。留学費用についても、費用が高い学校でも留学生が多数通っています。つまり、留学生がコミュニティカレッジを選ぶ際、教育環境や留学費用についてはほとんど考慮されていないようです。

入学のしやすさ、海岸沿いの州であること（おそらく母国に近いため）、大都市近郊、都合のよい時期に入学しやすい4学期制を採用していること、といった要素が、留学生のコミュニティカレッジ選択の際のもっとも重要な条件となっていると考えられます。

とは言え、各学校の留学生数は所詮、他人が選んだ学校選択の結果でしかありません。自ら考え、自らがもっとも納得の行く、そして後悔をしない選択ができるように、しっかりと留学を計画していきましょう。

↑このページのTOPへ