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アメリカ大学スポーツ留学
なぜアメリカの大学へスポーツ留学なのか?
アメリカの大学へスポーツ留学をすることが、日本人の間でも急速に一般的になりつつあります。
確かに、アメリカのスポーツ産業は日本の4倍以上にも及ぶ(日本政策投資銀行)、世界一のスポーツ大国です。日本のスポーツ産業が長期的には縮小傾向にある中(文部科学省)、アメリカのスポーツ産業は毎年3~7%程度拡大しており、2015年から2019年にかけて毎年約4%の拡大が見込まれています(PwC)。オリンピックの金メダル獲得数は、日本の152個に対してアメリカは1118個となっています(2016年までの累計)。
加えて、アメリカの大学スポーツは、世界的に見ても特異なほど盛んです。アメリカの大学スポーツの市場規模は、プロアメフトリーグ(NFL)や野球の大リーグ(MLB)と同規模、サッカーの英プレミアリーグの倍以上と試算されています(トランスインサイト)。プロですらないアマチュアの大学スポーツが、世界に名だたるプロスポーツリーグと肩を並べる、あるいはそれ以上の規模を誇っているのです。
スポーツをするには、そのための会場が必要です。日本のプロ野球でもっとも大きな球場は47,508人収容の阪神甲子園球場、プロサッカーでもっとも大きなスタジアムは63,700人収容の埼玉スタジアム2002ですが、ミシガン大学のアメフトスタジアムは107,601人収容可能の巨大スタジアムです。ミシガン大学に限らず、阪神甲子園球場よりも収容人数の多いスタジアムが、アメリカの大学には数え切れないほど存在します。
アメリカのプロスポーツが盛んであることは、日本でもおなじみですが、実はアメリカの大学スポーツも、大規模なプロスポーツと同じくらいに身近で、かつ盛んだと言えます。
国内スポーツ総生産の日米比較
参照:
2020年を契機とした国内スポーツ産業の発展可能性 31ページおよび企業によるスポーツ支援
2015年5月株式会社日本政策投資銀行地域企画部
オリンピック金メダル獲得数
参照:
Compare Olympic Medal Counts, PointAfter, Graphiq Inc., 2016年9月10日データ抽出
主なプロスポーツとNCAAの売上比較(2010-11年シーズン)
引用:
Jリーグを遙かに凌ぐ、米大学NCAAの稼ぎ方 大学スポーツは日本でビジネス化できるか?(前編)、鈴木 友也、2016年7月22日(金)、日経ビジネスONLINE、2016年9月10日データ抽出
日本から続々とアメリカに挑戦する日本人アスリートたち
アメリカの大学へのスポーツ留学が盛んになる以前から、プロのアスリートでアメリカに挑戦する人はたくさんいました。
プロ野球の例を挙げてみましょう。野茂英雄に始まり、2016年9月現在でもイチロー、ダルビッシュ有、青木宣親、岩隈久志、上原浩治、川﨑宗則、田澤純一、田中将大、前田健太など、日本発の一流選手がアメリカ大リーグでプレイしています。山本昌もアメリカへの野球交換留学の後に日本のプロ野球でブレイクしています。
プロサッカーでは、元日本代表の工藤壮人、鈴木隆行、平野孝がアメリカのプロサッカーリーグでプレイしました(あるいは現在プレイ中)し、その他にも小林大悟、廣山望、山田卓也、吉武剛、原田慎太郎がアメリカプロサッカーに挑戦しています。
日本ですでに活躍しているプロアスリートによるアメリカ挑戦は、いち早く一般的になってきたと言えます。ただ近年では、アメリカ挑戦の年齢が低下し、アメリカの大学を経由して、プロのスポーツ選手になる例が増えてきているようです。
アメリカの大学へスポーツ留学をしよう
例えば、2016年にアメリカのプロサッカー1部リーグであるMLSに所属するチーム(トロントFC)から、日本人として始めてドラフト一巡目(全体では9番目)に指名されるという快挙を成し遂げた遠藤翼選手は、スポーツ奨学金を受けて同年にメリーランド大学を卒業しています。2007年に日本人として始めてMLSのチーム(コロラドラピッズ)に入団した木村光佑選手は、スポーツ奨学金を受けてウェスタンイリノイ大学を卒業しています。
バスケットボールの世界においても同様です。アメリカのプロリーグであるNBAは、競技レベルの圧倒的な高さで知られていますが、日本人として始めてNBA選手となった田臥勇太選手は、ブリガムヤング大学ハワイ校に進学(その後中退してプロ入り)しています。2016年現在NCAA Division Iの舞台で、ジョージワシントン大学の主力選手として活躍している渡邊雄太選手も、NBAにもっとも近い日本人選手として期待されています。
プロゴルフの世界においても、今田竜二選手はジョージア大学での活躍を経てプロ入りしています。石川遼選手はアメリカの大学に進学したわけではありませんが、日刊スポーツ新聞の報道によると、スタンフォード大学で活躍してからプロ入りしたタイガーウッズに、大学進学することを勧められています。
ますます多くの志の高い日本人が、高等教育大国でもあり、スポーツ大国でもあるアメリカの大学へのスポーツ留学を志し、パイオニアとしてその道を切り拓くようになってきています。今後も志高い日本人選手が挑戦していくことが期待される中、みなさんもぜひアメリカの大学へのスポーツ留学という、挑戦のし甲斐に満ちた冒険へのチャレンジを検討しましょう。
グローバルスタディでは、アメリカ大学スポーツ奨学金プログラムを通して、みなさんの夢・志をサポートしています。
なお、アメリカの大学在学中にスポーツができる方法としては、主に以下の5つがあります。
- 大学間競技(Varsity Sports。他大学と試合を行い勝敗を競う。最も本格的なスポーツへの関わり方)
- 大学内競技(Intramural Sports。大学内で複数のチームに分かれて勝敗を競う)
- 学生クラブ(Student Club。日本で言うサークル・同好会)
- クラブチーム(学外でのスポーツチーム)
- 大学の授業
当サイトでは、このうちもっとも本格的なスポーツの場である大学間競技について解説します。