海外留学のグローバルスタディトップ > アメリカ大学留学奨学金プログラム > アメリカ2年制大学コミュニティカレッジ(コミカレ)留学 > コミュニティカレッジへの入学方法
アメリカの2年制大学 コミュニティカレッジへの入学方法
コミュニティカレッジの大きな特徴の1つとして、オープンアドミッション(Open Admission)制度を採用しているということが挙げられます。オープンアドミッションとは日本語で言えば全入制、つまり出願すれば原則として100%合格し入学することができるということです。
全米のコミュニティカレッジのうち、オープンアドミッション制度を採用しているのは全体の98%です(Institute of Education Sciences)。つまり、コミュニティカレッジ50校のうち、全入制が49校を占め、何らかの学生選抜を行っているのは残りの1校に過ぎないという割合になります。
日本の短期大学の場合、学生の選抜試験があった上で合否が決まります。一方、コミュニティカレッジの場合は成績不問ですから、一応出願時に成績証明書は提出するものの、成績自体は合否の対象とはなりません。過去の成績に関わらず、仮にどれだけひどい成績の人であったとしても、通うことができます。
ほぼ全てのコミュニティカレッジはRolling Admissionを採用していますので、出願期日がありません。地元学生は基本的にいつでも履修を開始できます。留学生の場合も、ビザの取得さえ間に合えばいつでも出願して入学できます。
申込書や申請料など、要求される出願書類等を提出してしばらくすると、よほどのことがない限り入学許可証(Letter of AdmissionやLetter of Acceptanceなどと記載されています)が届きます。エッセイや推薦状などを要求されることもほとんどありません。不合格を通知されるケースは基本的に存在しません。
コミュニティカレッジに入学する際には、原則として高校卒業資格すら不要です。高校中退者や、高卒認定資格を持っていない人であっても、コミュニティカレッジで授業を履修することが可能です。
以上のように、コミュニティカレッジでは原則として誰でも学ぶことができます。日本の留学エージェントのウェブサイトを確認しますと、コミュニティカレッジは「入学基準が緩やか」などと表現されていますが、実態は「緩やか」なのではなく、全入制であり誰でも学べる学校です。過去の経歴に関係なく、誰でも敗者復活戦に臨めるのが、コミュニティカレッジの最大のメリットの1つです。
ただし、コミュニティカレッジで開講されている全てのコースが、成績不問のオープンアドミッションであるとは限りません。看護学専攻など、一部のコースはPrerequisiteと呼ばれる受講要件を設けていることがあります。
また、地元住民にとってコミュニティカレッジは、気軽に通える成績不問の学校ではありますが、留学生に対しては最低限のTOEFLスコアを要求している学校が多いです。コミュニティカレッジで学びたい留学希望者にとって、実質的にTOEFLスコアが唯一のハードルとなります。
TOEFL iBT45~61点の間で要求しているコミュニティカレッジが多いですが、中にはTOEFLスコアの提出を要求していない学校もあります(TOEFLスコア不要のコミュニティカレッジは通常、現地で長い間英語の授業を履修できるように、基本的にその分充実したESLコースを用意しています)。
なお、要求されているTOEFLスコアが低いからといって、授業についていくために求められる英語力がその分低いというわけではありません。アメリカの高等教育機関で良好な成績を修めるために必要な英語力は、4年制大学もコミュニティカレッジも同じで、TOEFL iBT80以上が目安です。