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アメリカ大学スポーツ11大特徴

大学スポーツの先進国であるアメリカの大学スポーツは、日本の大学スポーツとは大きく異なります。アメリカの大学スポーツにおける11大特徴をご紹介します。

6. 多様なチームメイト

チームメイト

愛国心と同様に、愛校心も非常に強いのがアメリカですから、大学のプライドをかけたスポーツには多くの卒業者が母校に対して莫大な寄付金を提供しており、大学が莫大な予算をスポーツ関連に割いています。

中でも、アメリカンフットボール(アメフト)とバスケットボール(バスケ)はRevenue Sportsと呼ばれ、プロスポーツも顔負けの莫大な利益を多くの大学に対してもたらしています。

セミプロレベルと呼ばれるNCAA Division Iなどの連盟に加盟する大学では、数万人を収容する大規模スタジアムを大学自体が所有していることが一般的です。アメフトやバスケを通して、各大学はテレビ放映権やチケット販売、グッズ販売、寄付金収入といった収入源から、多額の収入を得ているのです。

対外試合で勝利することが大学の利益につながるわけですから、各大学はこぞって莫大なスポーツ奨学金を支給して、有望な選手を獲得すべく努力しています。優秀なコーチへの報酬はすさまじく、年俸数億円というような学長の数倍もの報酬を約束する契約でヘッドコーチを雇っている大学も多数あります。

一方で、アメフトとバスケ以外のスポーツは基本的に利益を生み出していないため、一見する限りでは入部してもそれほどメリットがないように見えます。

しかし、実際にはそうではありません。大学スポーツ連盟は各大学に対して、所有するスポーツチームの最低数を設定しているため、アメフトやバスケが盛んな大学においても、その他スポーツのチームを多数抱えています。アメフトやバスケで支給できる奨学金の額も制限されていますので、アメフトやバスケで稼いだ収入を流用して、その他スポーツチームに活動費が流れているのです。

アメフトやバスケをしたい人にとっては、世界最高峰のハイレベルなスポーツができますし、それ以外のスポーツをしたい人にとっても、潤沢なスポーツ予算のために、優秀な学生アスリートやコーチに囲まれ、最新鋭のスタジアムやフィットネスセンター等施設でトレーニングや試合ができます。

日本の大学では、スポーツが盛んな大学の強豪チームであっても、予算が限られており施設はそれほど立派でないケースが少なくありません。より充実した環境でスポーツをしたい人には、アメリカの大学が向いているでしょう。

7. 少数精鋭

少数精鋭

アメリカの大学スポーツでは、大学間における過度の競争を避けるために、少数精鋭主義が採用されています。

入部できるメンバー数が制限されており、試合で使えると見込まれた人しか入部できません。日本の大学では、強豪チームであっても来る者を拒まない全入制を採っている大学が多いため、チームによっては部員が数百人、同じ部内でも1軍、2軍、3軍、4軍・・・等、多数のチームに別れていることが多いです。一方アメリカの大学では一部の学生だけが、大学の代表として入部することを許されます。

このデメリットとしては、入部テストを受けても入部できない可能性があるということです。あるいは、すでに必要なメンバーが揃っているため入部テストすら受けさせてもらえないこともあります。

一方、メリットもたくさんあります。入部できた以上は、コーチは試合で起用することを前提で学生アスリートを受け入れているため、試合に出るチャンスが多くなります。部員の数が少なく、すぐに顔と名前を覚えてくれるような距離感のため、監督やコーチとの距離が近く、直接の指導を受けやすいです。チームの主力アスリートとの距離も近く、仲間からの刺激も受けやすいです。

多数の学生に埋もれるよりも、少数の優秀な仲間やコーチと一緒にスポーツがしたい人には、アメリカの大学スポーツはおすすめです。

8. 英語が公用語

英語が公用語

当然ではありますが、アメリカの大学でスポーツをする場合、メンバー間では英語でやり取りをすることになります。例えば、スペインにスポーツ留学をすると公用語はスペイン語、ドイツ留学ではドイツ語、イタリア留学ではイタリア語、ブラジル留学ではポルトガル語といった具合になります。スペイン語などの他言語を学ぶことに意義がないということは決してありませんが、将来的なキャリアとしては何よりも英語が使えた方が一般的にはずっと有益と言えます。

アメリカの大学でスポーツをすることで、嫌でも英語をマスターせざるを得なくなります。英語が分からなければ、チームメンバーとのやり取りができませんし、コーチの指示やアドバイスも理解できません。スポーツ以前に、大学での授業も理解できず、友人もできず、良い学業成績を維持できずにアスレチックチームを退部させられることもありえます。

ですが、そのような苦労を乗り越えて英語をマスターできれば、アメリカ国内はもちろん、カナダ、イギリス、アイルランド、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドでも、英語でスポーツができるようになります。日本語しかできなかった頃と比べれば、世界観も可能性も劇的に広がります。

スポーツをしながら英語もマスターできるのが、アメリカ大学スポーツ留学の魅力の1つでもあります。

9. 自由度が高い

自由度

アメリカの大学スポーツでは、チームとしての練習時間が制限されていることはすでにご紹介しました。そのため、アメリカの大学アスレチックチームでは、短い練習時間を活用していかに最大限の効果を出すかを、よく考え抜いた練習メニューに沿って練習をしていることが一般的です。

日本においては例えば、甲子園に出場するような強豪チームも、地方大会の初戦で敗退するような弱小チームも、練習時間自体にはそれほどの差が見られないことがあります。日本では練習時間が制限されていませんので、たとえ練習効率が悪いチームであったとしても、同じ練習を漫然と続けてしまいがちです。日本ではスキルの差に関係なく、全員が同じ練習をすることが一般的ですので、効率の悪い練習であっても全員が強制されてしまうことになります。

アメリカではチームでの練習時間が短いため、どうしてもチーム以外の場での自主練習の質が重要になってきます。そのため、時間を効率的に使える学生アスリートであれば、より短期間で大きな成長を遂げることができます。やらされる長時間の練習が少ない分、自ら考え主体的に練習に取り組むことができます。

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