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アメリカの大学と単位認定団体

それでは、アメリカの大学システムについて理解を深めていきましょう。なぜアメリカの大学教育は世界でもダントツのNo.1となっているのでしょうか。アメリカの大学教育を世界No.1に押し上げたもっとも大きな要因は、単位認定団体（Accreditation Institution）にあると言えます。

日本を含めほとんどの国では、政府が各大学の教育水準を管理していると言われています。一方で、アメリカでは政府が直接大学の質を管理するということはしてきませんでした。しかしながら、アメリカでも産業革命が起こり、大学の数が激増するに際して、各大学の質を管理する団体を作ろう、ということで創設されたのが、単位認定団体です。A大学とB大学とでは、教育の質やカリキュラム、成績の付け方が全く異なるにも関わらず、同じ学士号という学位が取得できてしまうようでは、誰も学位を信用できませんし、A大学からB大学に編入したいといったときに、また1年生からやり直さなければならなくなるなど、不便なためです。

アメリカには、様々な単位認定団体がありますが、その中でも特に重要視されているのが、地域単位認定団体（Regional Accreditation Institution）です。アメリカの大学を管轄する地域単位認定団体は、アメリカを6つのエリアに分けて各エリアを管轄する6団体があります。

Middle States Association of Colleges and Schools
New England Association of Schools and Colleges
North Central Association of Colleges and Schools
Northwest Commission on Colleges and Universities
Southern Association of Colleges and Schools
Western Association of Schools and Colleges

各地域単位認定団体は、それぞれのエリアにおける各コースの教育内容や授業進度、成績の付け方等を厳しく管理しています。そのため、同じ単位認定団体に認定されているA大学からB大学に編入する場合、基本的には全ての単位を丸々移行することができます。また、たとえ異なるエリアの大学に編入する場合であっても、各地域単位認定団体が厳格な基準のもと教育水準の管理を行っているというコンセンサスがあるため、基本的には単位を丸々移行することができます。この地域単位認定団体が非常にうまく機能していることから、アメリカの大学システムとその他の国の大学システムとの違いを決定付ける、以下の重要な特徴が生まれました。

アメリカの大学が教育・研究の両面において世界最高の大学システムになったこと
大学間の編入制度が確立され、編入が非常に簡単であること
就職の際に大学名よりも学業成績や学歴が重視されること
単位制のシステムにより卒業時期も含め自らスケジュールを立てること
大学院進学の際に大学名よりも学業成績が重視されること
名門大学でもそうでない大学でも、授業の難易度はほぼ同じであること
学生が大学名よりも大学生活中に良い成績を修められ活躍できそうな大学を選ぶこと

地域単位認定団体に認定されているかどうかは、アメリカの進学先大学を選ぶ際に決定的に重要です。地域単位認定団体に認定されていなければ、基本的には大学ランキングに載ることもありませんし、ほとんどの学生は進学を希望しないため大学も存続しないと思われますが、心配な方は各大学の公式サイトなどで確認してみるとよいでしょう。地域単位認定団体に認定されていない場合でも、全国レベルの単位認定団体（National Accreditation Institution）に認定されている場合があります。全国単位認定団体の場合は、団体によって認定内容に差がありますので、認定団体によっては地域単位認定ほど信用されていないこともあります。当アメリカ大学留学奨学金プログラムの実績大学は、ほぼ全てが地域単位認定団体の認定を受けており、それ以外の実績大学も全て全国単位認定を受けています。プログラム内の常連大学は、全て地域単位認定を受けた優良大学です。

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