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アメリカ大学留学奨学金体験談(ノースキャロライナ州)
セントアンドリュース大学(St. Andrews University)
困難に直面しつつも自己実現に貪欲になれた留学体験
- 池田 瑛里香 さん
- セントアンドリュース大学(St. Andrews University / ノースキャロライナ州)
- 留学の種類:学部入学
- 期間:2018年8月~2021年5月まで留学
- 滞在方法:学校の寮
- 授業料を除いた1ヶ月のだいたいの生活費:約1000ドル
留学体験談
冬休みに一人旅をしています。
これはフィラデルフィアに行ったときのものです。アメリカ史の重要スポットが集まっています。
私は身体障害を持っており、車椅子で生活しています。幼少期から治療やリハビリを受けるだけで大人から褒められることが嫌で、もっと自分の能力や経験を見てほしいと思うようになり、その第一歩としてハードルの高い進路を選びたくなりました。そして大学選びをしていた際、留学について調べたところ、奨学金の充実度や障害者のための制度が進んでいる海外に進学することが最善だと思い決断しました。特にアメリカはリベラルアーツ教育が魅力でした。
アメリカは"自由"というイメージが強く、障害ゆえに日本では自意識過剰になっていた私も生きやすいはずだと期待していました。しかし最初は、障害に加えてアジア人であるコンプレックスが重なり、想定外の葛藤がありました。留学に対して、色々な期待があると思いますが、初めはそれが裏切られたと感じても、強くなるチャンスだと思えば前向きになれます。今では人の目がほとんど気にならずに挑戦できるようになりました。ある授業で、様々な方にインタビューをして、大学で重要な影響力を持つ人のリーダーシップについて発表をしたことは特に印象に残っています。英語でインタビューをすることに不安がありましたが、鍵となるストーリーを引き出せたことに感動しました。
今までは、不自由が少ない道を疑念なく選んできました。しかしアメリカでは、自分のやりたいことに妥協しない人が多く、「もっと自信を持って貪欲になれ」と言われたことは私の意思決定に大きな変化をもたらしました。私の目標は、障害者の雇用課題の解決です。そのために一年目の夏休みは福祉ビジネスの最先端を担う企業でインターンを経験し、新卒では組織課題の解決に挑み続けるIT企業に入社予定です。自分に合っているかよりも、その会社でどうしてもやりたいことがあるかを一番に考え、臆せず伝えたことで、本当に会社のビジョンと私の目標が同じ方向を向いているのかがわかりました。困難に直面しつつも自己実現に貪欲になれた留学体験があったからこそのキャリア開拓だと確信します。
学校で戸惑ったこと、困ったこと。またどのように解決したか。
渡米してすぐに、巨大ハリケーンが来たので避難することになりました。いきなり初対面の人のお宅で避難生活が始まって、ただただお世話になる日々に申し訳ないという思いが強くなりました。でも本当に小さなことですが、日本の料理を作ったり、楽しい時間を過ごす工夫をすることで、お互い気を遣わなくなりました。これも日本の常識で考えずに、自分の意識を柔軟にすることが大切だと気づいた出来事です。
現地の学校や生活習慣で日本と違うと感じたところ
授業中にご飯を食べることが多いです。
「留学生はこうしたほうがいい」と思うこと
ホームステイをしたときにお世話になったホストシスターと。
英語力はただ授業を受けて、生活しているだけでは伸びるどころか衰えます。積極的に話す機会を作ったり、日本で勉強していた時のように単語を覚えるなどの努力をする必要がある現実を知って行動すれば、授業での成果にもつながる好循環ができるのでお勧めします。私も初めから気づいた訳ではなく、まだまだ勉強不足だと感じます。
留学生といっても、挑戦することや目的は本当に人それぞれなので、あるべき留学生の姿というのは私には表現できません。
学校の寮で生活する上での注意点
ルームメイトと暮らしているので、例えば誰かを部屋に呼ぶ、夜中に日本の会社とのWeb面接があるなど、うるさくなる可能性がある場合は事前に伝えています。もし支障がある場合は別の方法を考えられるように余裕を持って伝えると良いです。
電気製品など、もって行くと便利だと 感じた物
粉末状で水にも溶ける緑茶やほうじ茶です。
出発までに準備しておけばよかったと思うこと
学校がある州の特色についてもっと知っておくべきだったと思います。政治、宗教の傾向や地理的な知識があると、馴染みやすく地元の人との会話も弾みます。
- 感謝祭休みを使って大学の近くの高齢者向け施設で折り紙ワークショップを開き、日本人の友達に協力してもらって鶴を入居者の方々や教授と一緒に折りました。
- ノースキャロライナ州立美術館に、現代アートセミナーの締めくくりとしてクラスメイトと教授で行きました。