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アメリカ大学留学奨学金体験談(ウィスコンシン州)
キャロル大学(Carroll University)
悩んでるならまずは行動してから考えればいい
- 下條 桃子 さん
- キャロル大学(Carroll University / ウィスコンシン州)
- 大学での専攻:Psychology
- 日本での出身校:埼玉県立浦和第一女子高等学校
- 留学期間:2018年9月~(卒業予定)2022年5月
留学前について
留学前はどんな学生生活を送っていましたか?
高校3年の時は、日本の大学を受験し、浪人になることをきっかけに海外大学を考え始めました。浪人時代あとの奨学金プログラムの基準に達してからは、ほぼ週7でバイトしていました。たまの休みに友達と遊んだり、勉強と称して海外ドラマを観たりしていました。
なぜ日本の大学ではなくアメリカの大学を選んだのですか?
高校時代に行ったイギリス研修で日本と海外の教育の違いを感じたものの、大学受験はしました。浪人になることが決まったと同時に、元々海外に興味があった自分の中で海外大学に行くという選択肢ができました。
なぜ奨学金留学プログラムを利用したのですか?
金銭面の不安があった中で、こちらの奨学金が他社とも比べて利用しやすかったため利用しました。
なぜ、今の大学を選びましたか?
学費、安全面、卒業率、食事の面で他の大学よりも良さそうだったからです。想像していた学生生活とは全く違いましたが。
留学前に感じていた不安はどのようなことでしたか?
全くもって想像がつかなかったので、大学に到着するまではずっと現実感がなく過ごしていました。
どのように英語学習を進めましたか?また、TOEFLやIELTSのスコアアップに取り組んでいる方にアドバイスがあれば教えてください。
浪人生だったので、基本は家で勉強していました。1か月留学専門の予備校に通ってみましたが、成果が感じられないのと楽しくなかったのでやめました。あとはスピーキングスコアが足りなかったため、フィリピンのスパルタで有名なESL校に夏に一か月間行きました。学校内では英語でしか会話ができず、少人数クラスだったのもあって、とても英語力が身に着きました。その学習法で日本に帰ってからも勉強しました。アドバイスとしては、自分の現状把握後にどの箇所だったら点をあげられるかを分析して、改善していけば基準点には達せられると思います。
留学中について
留学先で一番大変だったことは何ですか?
授業内でのディスカッションです。今まで、レクチャースタイルの授業しか受けて来なかったため、誰かの意見に対する自分の考えを出すことに慣れていなく、全く発言できない状況は大変でした。
留学先で挑戦したこと・がんばったことを教えてください。
一番は、当たり前ですが勉強です。最初のうちは、読むのも書くのも遅く宿題が終わらず困っていましたが、いろんな人に相談したことでコツをつかんで授業に臨むことができるようになりました。
留学をする前と現在では、自分の何が変わりましたか?
心の持ちようが変わったと思います。自分がマイノリティなことで、新しい発想にたくさん出会え、柔軟性が増しました。大学生活の中で日々の努力を認められるようになり、自己肯定感が高くなりました。
今振り返ってみて、留学前にしておけばよかったと思うことはありますか?
IELTSの基準点に達した後も、もう少し英語を勉強しておけばよかったとは思います。事務的な受け答えはできても、来たばっかりの頃は日常会話が思うようにいかなかったので。少なくとも海外ドラマを字幕なしで楽しめるようになれば、問題ないと思います。
留学で得たことは、今後の人生・キャリアにどのように生かせると思いますか?
人生の選択の幅が広がったと思います。アメリカの大学に通うことで、国境というものを感じにくくなり、お金と意思さえあれば世界中どこでも生活できるだろうと思うようになりました。
留学をしてよかったと思いますか?
確実に留学してよかったと思います。周りの環境がすべて0からのスタートというのを経験できたこと、また人に頼れるようになったことが大きかったです。
大学生活について
大学のサポート体制はどうでしたか?
思っていた以上に、しっかりとしていました。留学生用、学業用、学校生活用等、様々な面でのアドバイザーがいるので、安心して生活できます。どの学校関係者の方もすごく優しいです。私も最初の1か月間は、何度も相談して助けてもらいました。
寮生活で良かったことは何ですか?
ルームメイトと仲良くなれたことです。一年に一回寮が変わるのですが、二回とも留学生の子で、お互いの文化や言語を教えあいながら、楽しく生活しています。
寮生活で困ったことはありましたか?
生活リズムがルームメイトと違うときは、お互いに静かにしてほしい時間が相手の活動時間であったりして、そこの調整は難しかったです。
休日は何をして過ごしていますか?
試験前でないときや課題が少ないときは、友達と一緒に買い物にいったり、部屋でおしゃべりします。それ以外の時は勉強か部屋でまったりしています。
大学で、勉強以外に取り組んでいることがあれば教えてください。
次の春学期に創設予定のJapan Clubの話し合いを進めています。日本人が少人数だからこそ日本を知らない外国人に正しく楽しく日本文化を教えられたらと思っています。また大学内の学業支援センターでバイトをしています。バイトと言っても受付なので、ほぼ来ない電話・メール対応が仕事なので実質宿題をする時間にあてられます。スタッフの人もバイト友達も皆優しいので困ったらいつでも聞ける状況にあり快適です。
どのようにして友人ができましたか?
留学生どうしで何度かすれちがう内に仲良くなったり、ConversationTrainingでペアの子と仲良くなったりします。あとは同じクラスの近くの席の子と仲良くなったりします。
周囲の学生にはどんな人がいましたか?
一見人見知りだけど、仲良くなると結構話す人が多いと思います。あと皆基本的にめちゃめちゃ親切で、ドアを開けてあげたり困ってる人がいたらすぐに助けてあげたりしてます。
アメリカという国や、滞在されている州や都市について感じたことを教えてください。
アメリカは広い国なので地域によって全然特色が違うと思います。私のいるウィスコンシン州のWaukeshaでは、車がないと遊びには行けなく不便ですが、その分優しい人が多く治安が比較的いい街です。
夏休みなどの長期休暇期間は何をしましたか?
日本での運転免許証取得のために合宿に行ったり、カンボジアで1か月間インターンをしました。
大学での勉強について
留学先の大学では何を専攻していますか(する予定ですか)?それは何故ですか?
心理学を専攻しています。元々大学で授業を選択する前から興味があり、実際に授業を受けてとても面白かったので専攻しています。
今までの授業で一番大変だった内容・科目は何ですか?
内容的には、犯罪学の授業が大変でした。刑事・裁判系の専門用語をすべて1から覚えなきゃいけなくて、さらに法律が全然違うので大変でした。時間がかかって大変だったのは、必修のライティングの授業でした。ただすごく力がついて他の授業にも一番汎用性が高かったので、この授業を受けてよかったです。
お気に入りの授業があれば理由も含めて教えてください。
教育の授業は基本テストがなくディスカッションとプレゼンで成績が決まるので、好きでした。いかにして教育を改善していくのかをいろんなCase studyを読んでディスカッションするのが一番実用性があって好きでした。
どんな教授がいましたか?
授業で分からないことや不安なことがあったら、相談すれば優しく一緒に解決しようとしてくれる教授が多かったです。
一日どのくらいの勉強時間を取っていますか(授業時間、自習時間のそれぞれで)?主にどこで勉強していますか?
テスト前でなければ、前の土日で一日4時間程で予習は終わらせておきます。平日は課題があったら2,3時間勉強するくらいです。
アメリカの大学で学んでみて、日本の教育と違う点は何だと思いますか?
どのクラスでもディスカッションの時間があって、それぞれの持ってる知識・価値観で話し合うのが日本と違うと思います。日本はディスカッションの時間を設けてくれる先生が少ないイメージです。アメリカでは意見を主張することが何よりも大事なので、でもそんなに批判してくる人もいないので、話しやすいです。
アメリカの大学授業についていけるかどうか心配される日本の学生は多いです。アドバイスがあれば教えてください。
普段から何か記事を読んだり、知識を得たりした後に自分はどう考えるかを誰かに共有すると、ディスカッションにも着いていきやすいのかなと思います。優しく常識的な人が多いので、何を言っても大体は受け止めてくれますし、その意見を補強するようなことも言ってくれるので大丈夫だと思います。
最後に
アメリカの大学に進学するかどうか悩んでいる方に向けて、アドバイスをお願いします。
同じ時間を過ごす時に、充実した時間を過ごせるのは留学かなと思います。今まで想像も着かなかったような壁にぶち当たったり、たくさんたくさん悩むとは思いますが、その時間が自分自身を成長させてくれます。自分の知らなかった自分をたくさん知り、人の温かさにもたくさん触れると思います。悩んでるなら、まずは行動してから考えればいいと思います!可能性は無限大!応援しています!