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アメリカ大学留学奨学金体験談(ミシガン州)
アキナスカレッジ(Aquinas College)
アメリカの大学に行くという決断自体は決してゴールではない
- 一戸 咲也華 さん
- アキナスカレッジ(Aquinas College / ミシガン州)
- 専攻:シアター(予定)
- 出身校:大和西高等学校
- 期間:2017年1月~(卒業予定)2020年12月
留学前について
留学前はどんな学生生活を送っていましたか?
学校から必要とされていたTOEFLのスコアを得るまでは勉強し、その後は少しでもお金を貯めたくてバイトに励んでいました。
なぜ日本の大学ではなくアメリカの大学を選んだのですか?
あまり参考になるような答えではありませんが、私は小さい頃から自然に自分はアメリカの大学に行くものだと勝手に思っていました。 中学校、高校へと上がっていってもその思いに変わりはなかったので、アメリカの大学に進学することにしました。
なぜ奨学金留学プログラムを利用したのですか?
アメリカのほとんどの大学は留学生に普通の学生の2倍、3倍の学費を払わせることがほとんどなのを知って、少しでもそれを奨学金でカバーできればいいと思いました。
なぜ、今の大学を選びましたか?
Global Studyの方で自分の好きなこと、メジャー(専攻)として考えている科目に力を入れている学校をいくつか挙げてもらい、そこから奨学金の値段や、ロケーション、学校の規模などを考慮してAquinasにしました。 ホームページはどこも同じように見えたのであまり参考にはしませんでした。
留学前に感じていた不安はどのようなことでしたか?
私の場合は春学期からスタートする予定だったので、友達作りやルームメイトのことなどを気にしていました。
どのように英語学習を進めましたか?また、TOEFLやIELTSのスコアアップに取り組んでいる方にアドバイスがあれば教えてください。
毎日少しでも時間をとって勉強することが一番だと思います! そしてもし周りや塾などで自分の目標としてるスコア以上を持っている人がいたら、コツやアドバイスなどを聞くのもありだと思います。
留学中について
留学先で一番大変だったことは何ですか?
学校が小さく、だいたいの人はだいたいの人を知っているような環境だったので、友達作りは予想していた通り少し苦労しました。クラスは専攻がアート系なこともあってあまり難しいクラスをとっていなかったので、そこまで苦労はしませんでした。
留学先で挑戦したこと・がんばったことを教えてください。
アルバイトがジムでの受付だったこともあって、電話対応だったり、生徒や教授とのコミュニケーションが増えたりと、今考えてみれば一つの挑戦だったなと思います。最初の方はおどおどしてしまっていましたが、最終的にはそれにも慣れ、自分のボスとの距離やジムで会った新しい友達との距離も近づきました。
留学をする前と現在では、自分の何が変わりましたか?
いろんな人に出会ったことによって、考え方が一番変わったような気がします。友達の生き方、モットーなんかを見ていて、私もそれを取り入れたい!だったり、私が人生に欲しいのはこういうものだ!と曖昧だったものが確信に変わったりしました。 あとは、友達やその知り合いと過ごしたりしていく上で、自分がこもっていた殻から出たような気がします。
今振り返ってみて、留学前にしておけばよかったと思うことはありますか?
特に後悔するようなことはないですが、強いて言うならば、人としての話すスキルや趣味、特技などをもっと極めていればと思います。英語は慣れればどんどん上がっていくと思いますし、人としてのパーソナリティが言語よりも大事なことかと思います。
留学で得たことは、今後の人生・キャリアにどのように生かせると思いますか?
どのように活かせるかはまだわかりませんが、他人にない何か、知識や経験などが自分の個性につながっていくと思います。
留学をしてよかったと思いますか?
もちろんです。日本が恋しくなることはありますが、他国からの留学生などいろんな環境の人に出会うことによって自分の視野を世界に広げることができましたし、その分、経験として得たものは他には代えられないと思います。
大学生活について
大学のサポート体制はどうでしたか?
決して完璧とまではいきませんが、彼らなりに留学生により良い学校生活を送ってもらうためにいろんな行事を開いたりしていて、学業とは別の息抜きの出来る環境を作ろうと頑張っています。ミズーリ州やシカゴにバスで日帰り旅行に行ったり、プロのアイスホッケーの試合を無料で見に行ったりなど、いろんな新しい経験をさせてもらいました!
寮生活で良かったことは何ですか?
正直あまり寮生活は好きではありませんが、スイートメイトというバスルームをシェアする隣の部屋の女の子の一人が、ライティングセンターで働いているのですが、快く私の提出物もチェックしてくれたため、助かりました。1年生の時に英語のライティングのクラスを取っており、毎週エッセイを提出する前にライティングセンターでライティングチェックをしてもらうため通っていましたが、ライティングセンターに行く時間のない時に助けてもらっていました!
寮生活で困ったことはありましたか?
学校に入学してから1週間ほどしてから突然ルームメイトが学校を辞めてしまい、その時は正直もう訳がわからなくてどうしようという感じでした。その時点ではルームメイトも私もお互いしか知っている人がいなかったこともあって、これからは自分で頑張らなきゃいけないんだというふうに気を引き締めたのを鮮明に覚えています!笑
休日は何をして過ごしていますか?
基本は特に何もしてないので、気分でジムに行ったり、友達とご飯に行ったりして土曜日は過ごし、日曜日はめっきり勉強モードで図書館にこもるような感じです。
大学で、勉強以外に取り組んでいることがあれば教えてください。
私は特にチームに入っていませんが、人とのコミュニケーションや、何かイベントに誘われた時は行くように心がけるなど、常に自分のコンフォートゾーンから出るように努力しました。
どのようにして友人ができましたか?
私の場合はやはりクラスの中だったり、友達の友達から友達になったりしました。あとは学校のスポーツジムの受付とペンキ塗りのバイトを少しの間していたので、そこから意外にも新しい交友関係を築くことができました。
周囲の学生にはどんな人がいましたか?
カトリックの学校なので毎週チャーチに行く宗教深い人もいれば、まったく気しない人もいますし、私みたいな留学生も少ないですがいます。学校はスポーツが盛んでもあるので、スポーツをしている人はとても多いかと思います。
アメリカという国や、滞在されている州や都市について感じたことを教えてください。
今まではあまり気にしてはいませんでしたが、最近このGlobal Studyで他の州に留学している友達と話していて、Grand Rapids がどれだけいい場所か気づかされました。その友達が送ってくれた記事(Japan Forbes)によると、経済が最も急成長する米国の大都市圏トップ10の中でミシガン州のGrand Rapidsが堂々の1位らしく、その記事を読んだ時はとても嬉しかったです。また、アメリカで入国審査した際にも審査官にGrand Rapidsは綺麗なところだよ!と言われてワクワクしたのを覚えています。
夏休みなどの長期休暇期間は何をしましたか?
4か月という長い休みの中で、私は最初の2か月は学校にステイして、ライティングのクラスを取りながら学校のスポーツジムの受付とペンキ塗りのバイトをしていました。後半の2か月は、高校時代に留学していたカリフォルニア州のホストファミリーのところで残りの夏休みを楽しく過ごしました。
大学での勉強について
留学先の大学では何を専攻していますか(する予定ですか)?それは何故ですか?
まだ専攻を確定するまで少し時間があるので、自分の気になる分野のクラスを一つずつ取っていますが、今の所は少なくともシアターをメジャーかマイナーにと考えています。
理由としてはやはり、将来ハリウッドで活躍するような人になりたいからですが、今はまだいろんなものに興味があります。
今までの授業で一番大変だった内容・科目は何ですか?
シアター系のクラスはどれも私にとっては大きなチャレンジでした。シアターの歴史のクラスだったり、演技のクラスだったり、どれも母国語ではない英語でやるので普通の人の二倍時間をかけたと思います。
お気に入りの授業があれば理由も含めて教えてください。
数学は先生がとても気軽でクラス以外であっても挨拶をしたり、話したりするくらい仲が良かったです。クラス自体もあまり難しい数学を取っていなかったこともあって、常にクラスでは一番にテストを終わらせていました。アドバイスとしてですが、数学に自信がなかったり、特に数学系の専攻を考えていない人はわざわざ高レベルの数学のクラスを取る必要はないと思います。自分にとって安心なレベルのクラスでAを確実に取ることをお勧めします。
どんな教授がいましたか?
留学生に理解のある教授はたくさんいますし、そうでなくて生徒は生徒という教授ももちろんいますが、学校自体がとてもアットホームな雰囲気なので居心地いいです。
一日どのくらいの勉強時間を取っていますか(授業時間、自習時間のそれぞれで)?主にどこで勉強していますか?
授業時間はクラスにもよりますし、それ以外の勉強として宿題と予習が必要なクラスのために大体数時間は取っていましたが、毎日それだけたくさん勉強していたわけでは決してないです。ルームメイトがいなかったので基本は部屋で勉強し、たまに気分や友達と一緒に勉強するのに図書館に行ったりします。
アメリカの大学で学んでみて、日本の教育と違う点は何だと思いますか?
確実に違うのは、アメリカの大学ではまだ自分が何を学びたいか見極める時間があること。そして、勉強に対しての向き合い方も違うと思います。アメリカで学んでいる多くの生徒はけじめを持って勉強に取り組み、遊ぶ時は遊ぶ、勉強は勉強といった感じが受け取れます。
アメリカの大学授業についていけるかどうか心配される日本の学生は多いです。アドバイスがあれば教えてください。
あまり心配しなくても大丈夫ですし、日本で英語をそんなに頑張っておこうと思わなくていいと思います。もちろん備えあれば憂いなしですが、飛び込んでみてやっとわかることの方が多いので、あまり構えずに日本にいる間にしかできないことや学べないことをやるべきだと思います。
最後に
アメリカの大学に進学するかどうか悩んでいる方に向けて、アドバイスをお願いします。
まず、将来のビジョンがはっきりしているならそれに少しでも近づけるような日本、アメリカの大学選択をした方がいいと思います。何をやりたいかわからない人にはアメリカの大学でそれを見つけるのありですし、とりあえずアメリカに行きたいっていう人だったら短期大学や語学学校でもそれは満たされると思います。私の友達でいろんなことに興味があるからまだ専攻を決めたくなくてアメリカの大学に入学した人もいますし、アメリカの大学で自分のやりたいことを見つけて日本の大学に編入した人、他の州の大学に編入した人、一時休学して考え直す人などを見てきて、アメリカの大学に行くという決断自体は決してゴールではないことを身に沁みて感じましたし、それはみなさんにも言えることかと思います。だから大きな決断ではありますが、今の自分に一番に当てはまるものを選択することをお勧めしますし、たとえ気持ちが変わっても遅いことなんてないと思います。あとは、英語の勉強はほどほどでいいので自分磨き、自分という人間がどういう人なのか、日本という国がどういう国なのかを改めて勉強するのも個性を磨くいい機会かと思います。私がこんなにも個性を推すのには理由があって、言語の前に人として魅力のある方がたとえ上手にコミュニケーションが取れなくても最終的にうまくいくと思うからです。それではみなさん頑張ってください! 何か質問などあればお気軽にどうぞ!