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アメリカ大学留学奨学金体験談(ノースカロライナ州)
セントアンドリュース大学(St. Andrews University)
案外なんとかなるのでチャンスは逃さず飛び込んでみたらいい
- 福田 晶映 (フクダ アキエ) さん 25期生
- セントアンドリュース大学(St. Andrews University / ノースカロライナ州)
- 専攻:コミュニケーション専攻予定
- 出身校:埼玉県立坂戸高等学校外国語学科
- 2017年1月~(卒業予定)2020年12月
留学前について
留学前はどんな学生生活を送っていましたか?
国際系に特化した学科に属していたので、そういった行事には率先して参加していました。校内選出でオーストラリアにホームステイするプログラムや県内選出でボストンに語学研修するプログラムにも参加しました。様々な種類の英語の授業や、第二言語でスペイン語の学習もしていました。留学先にスペインや南米からの留学生も多く、スペイン語を取っていてよかったなと思うこともあります。また文化祭や体育祭などの行事ではクラスをまとめる存在になることが多く、多くのことを学びました。
なぜ日本の大学ではなくアメリカの大学を選んだのですか?
ボストンでの語学研修で、実際にアメリカの大学で授業を受けました。生徒が積極的に参加するスタイルや、教わるだけでなく生徒達でディベートしたりしながら解決する授業に魅力を感じました。最初は日本の大学に進学してそこから留学をすることを考えていたのですが、やっぱりアメリカの大学で学んでみたいという意思が強かったので大学4年間の留学を選択しました。
なぜ奨学金留学プログラムを利用したのですか?
家庭の経済的な理由です。また、アメリカには数え切れないほど大学があるので 自分のレベルや希望に見合った場所を絞るうえでも利用してよかったと思います。
なぜ、今の大学を選びましたか?
少人数だったことと立地です。周りに娯楽があったらどうしても勉強に集中できなそうだったので 田舎な場所を選択しました。キャンパス内には大きな湖もあってリフレッシュには最適です。また少人数なクラスは教授と生徒の距離がとても近く、ご飯をご馳走してくれることもあります!
留学前に感じていた不安はどのようなことでしたか?
大学レベルの授業を、しかも英語で受けるのはとても不安でしたが、自分から教授に質問しに行ったりチューターを利用したりしていたので思ったほどではなかったです。いつでもサポートしてくれる体制は整っているので、あとはそれを自分でどれだけ活用できるかが問題だと思います。
どのように英語学習を進めましたか?また、TOEFLやIELTSのスコアアップに取り組んでいる方にアドバイスがあれば教えてください。
私はリスニングが得意だったので、得意分野は伸ばそうと思い大学の講義やニュース、TEDなどを聞いていました。洋楽はもちろんですが、1日1回は英語を耳で聞くようにしていました。
留学中について
留学先で一番大変だったことは何ですか?
卒業するために必要な単位としてサイエンスの分野を取らなければならず、私はイントロバイオロジー(生物学入門)を選択しました。理系の内容を英語でなんて絶対できない!と思っていたのですが 教授の授業がとっても分かりやすくて楽しくて虜になってしまい、頑張れました!
留学先で挑戦したこと・がんばったことを教えてください。
なるべく授業中発言しようと心がけていました。また、とにかく疑問に思ったことは聞くようにしていました。
留学をする前と現在では、自分の何が変わりましたか?
自主的に勉強をする姿勢が身についたことと 自分のことは自分でするようになったかなと思います。留学先では嫌でも勉強しないとついていけないので、テスト前や課題があるときだけでなく 授業の復習をしたり、教授に質問をしたりしていました。
今振り返ってみて、留学前にしておけばよかったと思うことはありますか?
ボキャブラリー(語彙)をもっと勉強していたらよかったと思います。大学のクラスレベルの単語となると やっぱり難しくて、特に理系は大変です。もともと専攻が決まっているようであれば、それに関連したボキャブラリーを増やしたりするのはとても役にたつと思います。
留学で得たことは、今後の人生・キャリアにどのように生かせると思いますか?
自己解決力、企画力などが身についたと思います。
留学をしてよかったと思いますか?
もちろんそう思います!つまらない言い方ですが価値観が広がりました。1つのことを考えるにしても多方面から思考できるようになったと思います。また偏見やこれはこうだなど決めつけるような感覚が薄れた気がします。
大学生活について
大学のサポート体制はどうでしたか?
少人数の大学であることから、教授と生徒の距離がいつでも近く、サポート体制はしっかりしています。ただやはり、自主性が求められ、自分から質問・発言をしない限りは他の生徒と同じようにしか見てもらえないので、アピールすることや積極性が重要です。教授はいつでも生徒の質問などを快く受けてくれるので、自ら動くことがとても大切です。
寮生活で良かったことは何ですか?
ルームメイトだけでなく隣の部屋など、たくさん友達ができます。私の寮はシャワーとトイレが共有だったのですが、シャワーで音楽を流していると他のシャワールームからそれを歌ってくれる子がいて、よく仲良く歌いながらシャワーしたりしていました。たまに廊下でボウリングをしたりと、愉快な人がたくさんいて楽しかったです。
寮生活で困ったことはありましたか?
シャワーやトイレの共有ですが、たまにトイレットペーパーがなくなってしまって大変でした。大声で叫ぶと誰か届けてくれるような寮だったので なんとかなっていました(笑)
休日は何をして過ごしていますか?
休日や土日では朝ごはんはなくて、ブランチしかありませんでした。たまに自分でお米を炊いて朝ごはんを食べたりもしていましたが、基本的にはお昼手前まで寝たり、ジムにいってワークアウトをしたりしていました。課題が多い日は追われて午前の4時まで取り組んだりすることもありました。
どのようにして友人ができましたか?
何気ないコミュニケーションの中や、授業中などで自然と友達になっていることが多かったです。
周囲の学生にはどんな人がいましたか?
インターナショナルな生徒が沢山います。南米やヨーロッパ、アフリカなど様々です。様々な国のことを知ることができたり、授業中に飛び交う意見も色んな価値観をベースにしているのでとても面白いです。
アメリカという国や、滞在されている州や都市について感じたことを教えてください。
ノースカロライナという州にいるのですが、現地の人は少しなまりがあって 最初は何を言っているか全然わからないこともありました。あの人英語喋ってるのかな?なんてこともありました。でもそれも耳の慣れのようで、しばらくしたらわかるようになってきました。
夏休みなどの長期休暇期間は何をしましたか?
まだこちらに来て夏休みは経験していないのですが、冬休みは1ヶ月ありました。その間は日本には帰らず、アパートを一部屋借りてボストンに滞在していました。
大学での勉強について
留学先の大学では何を専攻していますか(する予定ですか)?それは何故ですか?
コミュニケーションを専攻予定です。もともとは心理学の専攻を予定していたのですが、心理学が自分の想像していたようなものではなかったこと また心理学を始めようと思った理由をたどっていったら、対人関係やメディアに関係することなど、コミュニケーションに結びつくことが多かったので、今はコミュニケーションを専攻する予定です。
今までの授業で一番大変だった内容・科目は何ですか?
ライティングの授業です。もともと本を読む習慣がなかったので、課題で本を読んできてと言われるだけでも苦痛だったのに さらにサマリー(要約)を書いたり、読んだ内容を踏まえてエッセーを書かなければならなかったので個人的に大変でした。
お気に入りの授業があれば理由も含めて教えてください。
卒業までに必要な単位で美術の授業を取らなければならず、2D Artの授業を取っていました。課題で作成してきた作品を前に並べて、どこが良かったか、改善するべきところはどこかなど、生徒同士で意見をし合う発表の場がとてもよかったです。1つの課題でも全然違った作風を見ることができましたし、様々な意見を聞ける場だったので、いつでも新鮮でした。
どんな教授がいましたか?
いつでも生徒の質問や話を聞きたいというような、生徒に興味がある教授が多かったです。授業についての質問でなくても、オフィスに行ってお話をしたりすることもありました。とにかく教授と生徒の距離が近いなということを感じました。
一日どのくらいの勉強時間を取っていますか(授業時間、自習時間のそれぞれで)?主にどこで勉強していますか?
授業は 1日に2?3クラスあります。1クラス1時間のものもあれば、3時間かかるようなものもあります。同じクラスの人と話し合ったりしながら課題を進めることも多いので、自分の部屋よりも生徒が自由に使えるスペースや図書館などで勉強することが多いです。
アメリカの大学で学んでみて、日本の教育と違う点は何だと思いますか?
教授に指示されていなくても予習復習をしているという前提で授業が進められることと、自主性だと思います。教授にもよりますがセメスター(学期)の最初に教科ごとにシラバスが配布され、この日提出期限の課題は何か、教科書のどこからどこまでを授業で扱うかなどが書いてあり 基本的にはそれに従って学習を進めていきます。日本であれば、宿題として出されることが多いですが、そうではなく予習として自分で読んでくることが必要です。あくまで授業は予習した内容の説明や、より詳しい内容を学ぶ、もしくはディスカッションなどグループワークをする場であって、教えてもらうというよりは、意見をまとめたり分からないところを解決するという感じでした。
アメリカの大学授業についていけるかどうか心配される日本の学生は多いです。アドバイスがあれば教えてください。
頑張りさえすればなんとかなります!努力しても報われないことも世の中にはあるかもしれませんが、勉強は努力したらした分だけ身につきますし、それがスコア(点数)やグレード(成績)として目に見える結果で出てきます。テストでいい点が取れなかったら次もっと努力すればいいだけですし、前回を踏まえて何が足りていなかったか、勉強の仕方を変えたほうがいいのか等も見えてくるはずです。また、アドバイザーといって勉強についての心配事や、単位や履修計画について相談にのってくれる人がいるので、そういった人に話を聞いてもらったりするのがいいかなと思います。
最後に
アメリカの大学に進学するかどうか悩んでいる方に向けて、アドバイスをお願いします。
留学する前にどれだけ勉強できるかで、留学中の生活もだいぶ変わってくるので、毎日単語1つでもいいので積み重ねることが大切だと思います。行ってやってみたら案外なんとかなるので、チャンスは逃さず飛び込んでみたらいいと思います!