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アメリカ大学留学奨学金体験談(カンザス州)
ニューマン大学(Newman University)
英語力の向上、様々な知識、精神的な成長

- Satsuki Yamamoto さん 24期生
- ニューマン大学(Newman University / カンザス州)
- 専攻:Undecided (I may choose a management major)
- 出身校:順天高校
- 2016年8月~(卒業予定)2020年5月
留学前について
留学前はどんな学生生活を送っていましたか?
中学は地元の学校に通い、高校は順天高校に入りました。どっちかというと野球ばっかりしていて留学することは全く考えていませんでした。成績も飛び抜けていいわけでもなくとても悪いわけではありませんでした。ですが、高校の時は英語が好きで英語に特化したクラスにいました。
なぜ日本の大学ではなくアメリカの大学を選んだのですか?
まず最初に海外で勉強してみたいと思ったのは、高校2年の頃でした。学校内で留学のオリエンテーションのようなものがあり、参加した時に初めて留学というものに興味を持ちました。そして高校の頃に一度海外留学をして日本に帰ってきた時に、もっと英語を直に学びたいと思い、海外大学の進学を考え始めました。最初は日本の大学に行っても1年ぐらいは留学をできると思っていたのですが、自分の体験から大学の1年間だけを海外で過ごすのは勿体無い、できるなら4年間海外で勉強したいと思いました。それと自分は具体的にしたいことがなかったので、広く浅く学んでそれから自分のしたいことを探していきたいと思い、アメリカの大学の方があっていると思いました。
なぜ奨学金留学プログラムを利用したのですか?
一番は経済的な面で大きなアドバンテージがあったからです。アメリカの大学はどこに行っても大抵日本の大学より倍近く高く、普通の家庭ではとうてい払えるものではないと思います。そう考えるとこのプログラムはとても良いと思いました。もう一つは選ばれている大学です。このプログラムで選ばれている大学はほとんどが私立の大学だと思います。私立の大学は大体が小規模なので勉強面、生活面のサポートがしっかりしています。この二つのアドバンテージがあったのでこのプログラムを利用しました。
なぜ、今の大学を選びましたか?
今の大学を選んだ理由は学校のレベルとサポートからです。カンザス州の中である程度レベルが高く、チューターなどの学業のサポートがしっかりしていると思ったからです。自分は決まった専攻が特になかったのでそこはあまり意識していませんでしたが、もし決まった専攻があるならそれを第一に考えたほうがいいと個人的には思います。あとは、金銭的な問題があると思います。今の大学はそこまで学費は他の大学と比べて安くはないですがその分しっかりしていると思ったので選びました。
留学前に感じていた不安はどのようなことでしたか?
授業に対してとても不安を感じていました。生活は一度アメリカにホームステイしたのである程度予想ができそこまで不安はなかったですが、勉強となるととても不安でした。ましてや日本でも大学の授業を受けたことがなかったので、アメリカでの授業がどのようなものなのかとうていわからなく不安でした。思っていた通り授業はとても大変でした、まず教授が授業内で言っていることを聞き取ることがとても難しかったです。そこで自分はできるだけ教授に質問しに行きました。友達がうまくできるかも不安でした、言語や文化が違う人達と仲良くなるのは簡単ではないと思っていたのでとても不安でした。ですが失敗を恐れずに積極的に話しかけることでたくさんの友達ができました。
どのように英語学習を進めましたか?また、TOEFLやIELTSのスコアアップに取り組んでいる方にアドバイスがあれば教えてください。
僕にとってスコアを上げることはとても難しかったです。でも自分がやっていることを信じて努力し続けました。周りでTOEFLやIELTSのスコアがなかなか上がらない人もたくさんいました。スコアが上がっていた人は地道な努力を持続して続けて、たくさんの問題を解いていました。自分が思うに一番良いスコアの上げ方はひたすら高い質で量をこなしていくことだと思います。少ない期間でも毎日地道にコツコツ勉強していくことが大切だと思います。
留学中について
留学先で一番大変だったことは何ですか?

英語でコミュニケーションを取ることは当たり前ですが難しかったです。特に授業の時にディスカッションなどをするときは、何についてどのように話せばいいのかはっきりわからないこともしばしばありました。聞いている時も話の流れが速かったり聞き取れなかったりすると、どのようなことを言っているのか理解するのが大変なこともありました。もう一つ大変なのは食事です。僕はどちらかというと和食が好きなので、日本食がとても恋しくなりました。
留学先で挑戦したこと・がんばったことを教えてください。
大学にはいろいろなアクティビティや授業があるので挑戦できることは多いと思います。僕は興味本意で一度も習ったことのないピアノのクラスを取っていますが、新しいことを学ぶのはとても楽しく刺激的です。頑張ったことは、とにかく積極的に楽観的に考えることです。最初のうちは不安で縮こまりがちですが、そこで積極的に行動することで新しいことを発見したり新しい友達ができたりすると思います。文化の違いでストレスを感じて辛い時もありましたが、そんなに深く悩まないでこういう文化の違いもあるのだと楽観的に考えることは、留学生活の中でとても大事だと思います。
留学をする前と現在では、自分の何が変わりましたか?
自分でよく考えて行動することが多くなったと思います。新しい知識を得ようとする欲、探究心、好奇心が高まったと思います。アメリカにいると日本の文化やアメリカの文化の違いに気づきやすいので、日本にいたら気付かないようなことに気づいたり、様々な人がいることでいろいろなことを知ったりできることで自分の視野を広げられるきっかけになったりしています。
今振り返ってみて、留学前にしておけばよかったと思うことはありますか?
多くの人が言うように、単語の数や言い回しを増やしておけばよかったなと思いました。知っていれば知っているだけリスニング、ライティングなど、どの分野でも活かせると思います。
留学で得たことは、今後の人生・キャリアにどのように生かせると思いますか?
自分の能力や知恵をもっと向上させようと思う貪欲さだと自分は思います。こっちに来ていろんな人に会っていろんなことを知っていくことで、世界で起こっていることにより豊かな目で見て、考えられるということは今後の人生・キャリアでとても生かしていけると思います。
留学をしてよかったと思いますか?
よかったと思うというより、よかったと思えるように努力しようと常に考えるようにしています。
大学生活について
大学のサポート体制はどうでしたか?

学業に関しては、チューターやアドバイザーは熱心に優しく話を聞いてくれるのでとても良いと思います。寮に住んでいると時々大学側のサポートに不安を持つこともありますが、そこまで大きな問題ではないので気にしないようにしています。
寮生活で良かったことは何ですか?
一番は他の生徒とコミュニケーションが取れるということです。寮にいると英語を喋る機会が多いので、その点でスピーキングやリスニングの能力が向上すると思います。寮にいることで友達と一緒に助け合って課題などができることは利点だと思います。
寮生活で困ったことはありましたか?
ルームメイトがうるさいときはたまにありますが、特別困ったことはないと思います。小さな問題はちょくちょく起こりますがそこまで気になったことはありません。
休日は何をして過ごしていますか?
休日は大体野球の練習か試合があるので野球をしています。夜は勉強をするか、友達と映画を見に行ったりパーティーに行ったり出かけたりして過ごしています。
大学で、勉強以外に取り組んでいることがあれば教えてください。
野球のチームに入っているのと、インターナショナルスチューデントのクラブで活動したりしています。野球部ではマネージャーをしています。最初はマネージャーをするために入ったのではなく野球をするためにチームに入ったのですが、大学内でスポーツをするためにはSATのスコアが必要で、僕はTOEFLで入学しSATを受けていなかったので、最初のシーズンはプレーすることができませんでした。もし大学内でスポーツ活動をしようと考えていてSATを受けていないという人は念のために勉強し受けておくことをお勧めします。SATはアメリカの高校生が大学に出願するために受けるテストなので、英語のスキルアップにもつながると思います。
どのようにして友人ができましたか?
入学した時のオリエンテーションでアイスブレーカーというものをして友達ができました。オリエンテーションは友達を作るためにとても良い場だと思います。もう一つは野球部に入ったことで友達ができました。部活動は毎日のようにあるので、嫌でもみんなと仲良くなれると思います。
周囲の学生にはどんな人がいましたか?
一番驚いたのはあまりアジアの人が周りにいないことです。大学にはヨーロッパから来た人が多いような気がします。多くのインターナショナルの学生はスポーツ推薦を受けて学校に入学しています。
アメリカという国や、滞在されている州や都市について感じたことを教えてください。
アメリカは日本より適当という感じがします。掃除や勉強をした時によく感じます。
初めてそのような場に遭遇したときは少し戸惑いましたが、それもアメリカの文化なのだと理解しました。カンザスはとても平たく山や丘が全くと言っていいほどないです。しかし、とても静かで住みやすい州だと思います。
夏休みなどの長期休暇期間は何をしましたか?
最初の冬休みはアメリカで過ごしました。大学の寮は冬休み期間には閉まっていたので友達の家に約一ヶ月間お世話になりました。一緒に野球をしたり、映画を見に行ったり色々なことをして楽しみました。
大学での勉強について
留学先の大学では何を専攻していますか(する予定ですか)?それは何故ですか?

マネージメントとITを専攻しようかなと検討しています。スポーツマネージメントをやりたいなと思っていたのですが、大学にその専攻がないのでマネージメントを選ぼうと思います。ITは、プログラミングに興味があるのとマネージメントに活かせるので専攻しようと考えています。まだ将来やりたいことがはっきりしていないので、広い範囲で使えるマネージメントを専攻したほうがいいと考えました。
今までの授業で一番大変だった内容・科目は何ですか?
社会学の授業はとてもむずかしかったです。アメリカに来て最初の学期に取ったクラスだったのですが、専門的な単語とリーディングの量が多くとても大変だったのを覚えています。日本語でも難しい内容を英語でやることは決して簡単ではなかったです。
お気に入りの授業があれば理由も含めて教えてください。
アートのクラスは今までで一番楽しかったです。先生がとてもいい人で授業の内容もとても楽しく中身の濃い授業だったので好きな授業でした。大学は自分で好きな授業を選べるので、興味のあるクラスを取るのはとてもいいと思います。
どんな教授がいましたか?
いろんな先生がいました。ものすごく年配の先生やハイテンションな先生などとてもユニークな先生たちがたくさんいます。彼らに共通していることは、皆とても優しくて協力的だったことです。もし分からないことがあって聞きに行くと、ニコニコして質問に答えてくれます。日本から来たというととても興味を持ってくれました。質問を聞きに行くことはアメリカの大学に行く際にはとても大切だと思います。特に最初の方は授業についていくのが大変なので、自分の存在としっかり勉強しているということをアピールするために、教授に質問しに行くのはとても良いことだと思います。
一日どのくらいの勉強時間を取っていますか(授業時間、自習時間のそれぞれで)?主にどこで勉強していますか?
最初の頃は空き時間をほとんど勉強にあてていました。取っていたクラスの宿題が多かったのもありますが、英語に慣れるためとても時間を割きました。授業は平均して1日に2~4つあります。授業数は決して多くないですが、出される宿題やプロジェクトはとても多いと感じます。いつもは部屋や図書館で勉強しています。寮にいると友達と話してしまってなかなか課題が進まないことも何度かありましたが、図書館は少し歩いたところにあるのでよく部屋で勉強しています。どこでも集中して勉強すれば特に場所は関係ないと自分は思います。
アメリカの大学で学んでみて、日本の教育と違う点は何だと思いますか?
日本の大学へ行ったことがないので詳しくはわかりませんが、明らかに勉強の量は違うと思います。出される課題の数やリーディングは圧倒的にアメリカの大学のほうが多いと思います。アメリカの大学は日本と違って、少ない単位をより良い成績で取ることに重きを置いているような気がします。アメリカの大学は自分で考え、そのアイデアを発言する場が日本の大学より多い気がします。いわゆる能動的な授業が多いです。授業で寝たら、授業の内容が遅れるだけではなく教授からの信頼もなくなると思います。教授にいかに努力、知識を見せるかは大切だと思います。
アメリカの大学授業についていけるかどうか心配される日本の学生は多いです。アドバイスがあれば教えてください。
まずはクラスを選択する場合に、無理せず自分のできそうな範囲で選択して、もしそれでも余裕があるなら後から足していけばよいと思います。友達ができてくると、友達の間でどの授業が良くてどの授業がためになるのかがわかってくるので、友達の意見も参考にして選ぶことも良い方法だと思います。
アドバイザーがいる際にはどんどん分からないことは聞いて相談して、今の自分にはどのクラスが必要でどのクラスを取らなきゃいけないかをしっかり確認したほうが良いと思います。これは早めにやらないと、後から専攻が決まった際にとても重要になってきます。
授業や宿題で分からないことを友達に聞くことはいい考えですが、一番はそのクラスの教授に聞くことが最も良いと思います。テストを作るのもクラスの教授ですから、質問している間に先生の傾向や考えをより理解できると思います。
最後に
アメリカの大学に進学するかどうか悩んでいる方に向けて、アドバイスをお願いします。

僕もアメリカの大学への進学はとても迷いました。やっぱり日本の大学にしようかなとも何回も思いました。特にアメリカの大学は未知の世界だったので、本当に自分の選択が正しいのか不安な時も何度もありました。高校のクラスで海外大学に行く人はおらず、皆日本の大学に進学するという話を聞いていると気持ちが流されそうな時もありました。
でもアメリカの大学を選んだのは、そこに色々な可能性があると思ったからです。英語はもちろん様々に違った文化、習慣、価値観を知れる可能性。日本にいると気付かないようなことに気づく可能性。特に僕は日本にいて自分が将来絶対これをしたいと思ったことがなかったので、いろんなことに挑戦して探していきたいと思っていました。
長い間、野球ばかりしてきて自分の将来と真剣に向き合ったことがあまりなかったような気がします。いざ向き合った時に、自分のポケットに何もないことに気づきました。何か自分の強みになるもの、他の人に負けないようなもの、そういうものをポケットに入れずにきてしまったのだと思います。そんな時アメリカ留学を知って、将来に活かせる何かがそこにはあると思いました。英語力の向上、様々な知識、精神的な成長、価値のある様々なものを自分のポケットに入れられるチャンスがあると考えました。
それに知識、経験はないよりあったほうがうんといいと思います。確かに慣れない場所に一人で行くことは怖いし、不安になります。僕も最後の最後まで不安でした。しかし、最終的に考えたことはとりあえず一生懸命やってみて、それでもダメだったらその時また考えれば良い。まずは挑戦してみよう。それにアメリカ進学に悩めるということは、そこにアメリカの大学に行けるチャンスがあるということで、チャンスがあるのにそれを自分の意思で逃してしまうことはとても勿体無いと思います。どんな選択であれ、自分の気持ちに素直になることと、その選択に後悔しないような努力がとても大事だと思います。