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アメリカ大学留学奨学金体験談(ケンタッキー州)
キャンベルズビル大学(Campbellsville University)
留学は自分自身を成長させる大きなきっかけを与えてくれる
- 武田 裕貴 さん 22期生
- キャンベルズビル大学(Campbellsville University / ケンタッキー州)
- 専攻:Marketing
- 出身校:桐蔭学園高等学校
- 2015年8月~(卒業予定)2019年12月
留学前について
留学前はどんな学生生活を送っていましたか?
今では考えられませんが、勉強とは全く無縁の生活を送っていました(笑)。高校3年間はサッカー部に所属していて全国的に有名な学校だったこともあり、部活でとても忙しかったです。ただ、忙しさを理由に勉強からは避けていました。
なぜ日本の大学ではなくアメリカの大学を選んだのですか?
もともと大学ではマーケティングを専攻したいと思っていたのと、英語力をビジネスレベルで身につけたいと考えていました。しかし、日本にはマーケティング学科のある大学が少なかったこと、仮に日本の大学から1年間の交換留学プログラムを利用したとしても、ビジネスレベルでの英語力の取得は難しいと判断し、両者の揃うアメリカの大学への進学を選びました。
なぜ奨学金留学プログラムを利用したのですか?
アメリカの大学の1年間の学費は日本の大学とは大きく違い、州立大学で平均約200万円、私立大学で平均約300万円もします。それに加え生活費もかかるのでかなりの費用が必要になります。しかし、奨学金留学プログラムを利用することによって、かなりの金額をサポートしてくださるのでとても魅力的だと思い利用しました。
なぜ、今の大学を選びましたか?
自分の英語力に自信がなかったので少人数制で生徒と先生の距離感が近く、またサッカーに力を入れている大学を探していたところ、現在の大学が一番自分に合っていると思ったので選びました。
留学前に感じていた不安はどのようなことでしたか?
一番は勉強面についてです。高校のときにほとんど勉強していなかったので、英語もほとんど喋ることが出来なかったということもあり、授業についていけるのかなど数多くの不安がありました。
どのように英語学習を進めましたか?また、TOEFLやIELTSのスコアアップに取り組んでいる方にアドバイスがあれば教えてください。
TOEFLのスコアをアップさせる上で単語は欠かせないものです。単語自体を知らなければ、リーディングセクションでは文章を読み取れないですし、リスニングセクションでは聴き取れていたとしても知らない単語があることによって全体の理解度の低下は否めません。僕はTOEFL単語3800を使っていました。ここに出てくる単語は大学の授業でも出てくることがあるので、実践的でとてもいいと思います。また、テンプレートといって型のようなものがあるので、スコアが低かった僕にとっては救世主のようなものでした。TOEFLは点数を取ってナンボなので、最初はこういった方法を使うことも一つの手かなと思います
留学中について
留学先で一番大変だったことは何ですか?
サッカーと勉強の両立です。高校同様、現在の大学でもサッカー部に所属しています。シーズン中は遠征で夜中の3時に帰ってきて朝の8時から授業があるなど、とても大変でした。またフルで単位を取っているので課題の量も多く、終わらない場合は遠征に向かうバスの中で教科書を広げて勉強していました。
留学先で挑戦したこと・がんばったことを教えてください。
前述した通り文武両道です。サッカーでは全米チャンピオン、勉強ではGPA4.00を目標に頑張ってきました。しかし、サッカーでは残念ながら全米選手権1回戦で敗退となってしまいました。簡単なことではありませんが、卒業する前に達成したい目標です。
留学をする前と現在では、自分の何が変わりましたか?
自分自身をマネジメントする力が身についたと思います。目標を短期、中期、長期で細分化し、それを実現するために行動に移すことが出来るようになりました。目標を立てるだけなら誰でも出来ることですが、実際にやるとなるとやっぱり大変なことです。それと結果にこだわるようになりました。日本もアメリカもそうですが、それなりの評価をいただくには"頑張る"ことではなく努力の上に結果を出すことが必要だと身を持って知りました。例えば、アメリカの大学では結果を出すことでその成果が奨学金として自分に返ってきます。だからこそより貪欲に、自分自身の成長を手助けしてくれる環境があると思います。
今振り返ってみて、留学前にしておけばよかったと思うことはありますか?
英語の勉強とサッカーのトレーニングです。僕はしっかりと勉強せずにアメリカに来てしまったので最初は痛い目にあいました(笑)。単語の1個でも覚えておくことはスムーズに留学をさせることにはとても大事なことかと思います。また、上記でも述べましたが、アメリカの大学では結果を出した選手に対して奨学金を出してくれます。渡米前にしっかりとトレーニングを積んでベストパフォーマンスをする準備をしておくことは重要です。よく渡米前、一時帰国中の期間、アメリカに来てからキャンパスでアルバイトをする人がいますが、スポーツで結果を出して奨学金を手にすることが出来れば、アルバイトの必要性もなくなります。その分だけ勉強に集中できると思います。
留学で得たことは、今後の人生・キャリアにどのように生かせると思いますか?
マーケティングを勉強するにおいて日本よりもより市場の大きいアメリカで学ぶことは、世界を知る上でとても有益だと思います。
留学をしてよかったと思いますか?
留学して本当に良かったと思います。留学は僕に成長するチャンスを与えてくれました。日本の大学に進学していたら経験出来ていないようなこともたくさんあります。留学を許してくれた両親にはとても感謝していますし、これまで僕にたくさんの投資をしてくれた両親に留学させて良かったなと思ってもらえるようにも、これからも頑張りたいと思います。
大学生活について
寮生活で良かったことは何ですか?
睡眠時間が確保できることです。寮からだとクラスまで5分で行くことが出来るので、時間を有効に使うことが出来ます。
休日は何をして過ごしていますか?
お昼近くまでゆっくり寝ていることが多いです。午後は友人とサッカーをしたり、近くのレストランに食事をしに行ったりします。
どのようにして友人ができましたか?
サッカーを通じて多くの友達が出来ました。世界で一番有名なスポーツなのでその影響力は計り知れないです(笑)。何かスポーツや趣味を持つことは、海外で人間関係を築くうえでとても大事なことだと思います。
周囲の学生にはどんな人がいましたか?
サッカー部にはイングランド、スコットランド、スウェーデン、スペイン、ベエズエラ、パラグアイ、ブラジルなど様々な国からの留学生がいます。僕は特にスペイン語圏からの留学生と一緒に行動することが多いです。
アメリカという国や、滞在されている州や都市について感じたことを教えてください。
アメリカと日本に大きな差は、さほど感じたことはありません。どこの国へ行っても、結果を残している人は高い評価を得られますし、そうでない人は高い評価を得ることは出来ないと思います。ただ、一つ挙げるとすれば、繰り返しになりますが結果を残した人間に対しての賞賛、それに伴う何かしらの賞与は日本よりもあるなと感じました。本気で何かに取り組んでいる人に全力でサポートしてくれるのがアメリカです。また、今はケンタッキー州の田舎町に留学しています。遊べるようなところはあまりありません。裏を返せば誘惑が少ないので勉強に集中出来る環境だと思います。
夏休みなどの長期休暇期間は何をしましたか?
アメリカに来た最初の夏は日本に帰らず、授業を取るのと同時にサッカーの練習をしていました。また、冬休みはメキシコに旅行に行っていました。
大学での勉強について
留学先の大学では何を専攻していますか(する予定ですか)?それは何故ですか?
マーケティングです。高校1年生の頃から大学ではマーケティングを専攻したいと思っていました。理由は将来したい仕事に就く上でマーケティングを学ぶことが必要だったこと、外資系企業でマーケティングの仕事をしていた親の影響です。親とは仕事の話をよくしていたので、もともとマーケティングを専攻すると決めていました。
今までの授業で一番大変だった内容・科目は何ですか?
スペイン語の授業が一番大変でした。厳しい教授だったので授業は分かっている前提で進みますし、毎回の授業で10分間パートナーと会話をするという時間がありました。もちろんスペイン語のみです。英語も禁止です。それだけではなく、宿題、エッセイ、プレゼンテーションがありました。宿題やテストは問題文も全てスペイン語でしたし、エッセイ、プレゼンテーションにいたってはメモを見ることも禁止な上に5分間もやらなければいけませんでした(他の授業のプレゼンテーションは英語でメモを見ても大丈夫でした)。しかし、おかげである程度は喋れるようになったので教授には感謝です。
お気に入りの授業があれば理由も含めて教えてください。
Human Resource Managementの授業では、アメリカにおいて黒人の若者の失業率が高いという傾向とその原因が分かり、アメリカ社会において人種間の差が今なお存在することについて考えさせられました。日本にいる頃、人種差別はなくなったと思っていましたが、現実は違ったことに驚きました。
一日どのくらいの勉強時間を取っていますか(授業時間、自習時間のそれぞれで)?主にどこで勉強していますか?
平均平日は4時間、休日は2時間です。テストがある時などはプラス1時間やります。ESLにいた頃は平均平日7時間、休日は9時間勉強していました。みんなからの遅れを挽回するのに必死でした。勉強する場所はよく図書館を利用しますが、あまり静かではないので、本気で集中したい時は自分の部屋でやります。
アメリカの大学で学んでみて、日本の教育と違う点は何だと思いますか?
あまり大きな差はないです。授業を受けて、復習して、テスト勉強をして、テストを受けたりプレゼンテーションをやったり。ただ、アメリカは大学の成績が就職の際に重要視されると言われているので、みんな成績にはシビアです。
アメリカの大学授業についていけるかどうか心配される日本の学生は多いです。アドバイスがあれば教えてください。
きちんと授業に行って、疑問点があれば教授に質問、教授によってはテスト前にreviewといって、どこが重要なのか教えてくれるのでしっかり聴いておけばついていけないことはないと思います。
最後に
アメリカの大学に進学するかどうか悩んでいる方に向けて、アドバイスをお願いします。
留学は簡単なことではありませんが、自分自身を成長させる大きなきっかけを与えてくれると思います。この環境を最大限に生かしてステップアップ出来るかどうかは全て自分次第です。留学前は不安を抱えることもあると思いますが、しっかりと目標を持って、しっかりと計画を立て、しっかりと準備してから留学するのであれば失敗することはないです。そして、楽しむことを忘れないでください!