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アメリカ大学留学奨学金体験談(ウィスコンシン州)
ウィスコンシン州立大学スペリオル(University of Wisconsin-Superior)
将来社会に貢献したいという意志があるならアメリカで学ぶ
- 柳谷 晃太 さん 22期生
- ウィスコンシン州立大学スペリオル(University of Wisconsin-Superior / ウィスコンシン州)
- 専攻:Political Science Major. Journalism minor.
- 出身校:立命館大学 国際関係学部
- 2015年9月~(卒業予定)2017年5月
留学前について
留学前はどんな学生生活を送っていましたか?
英語に慣れるためにほとんどの授業を英語で受講し、ほぼ毎日宿題に追われていました。バイトをしながら、週に1回は友達とカラオケに行ったりして遊んでいました。通学に片道2時間かけていたので、平日はほとんど大学へ行って帰ってくるだけの一日でした。
なぜ日本の大学ではなくアメリカの大学を選んだのですか?
一つ目の理由として、大学以外の環境でも英語で生活することに憧れていたからです。
二つ目に、集中して勉強していた平和学をさらに英語で、深く勉強したいと思っていました。
また、International studentの立場として大学で学ぶ経験をしてみたいとずっと思っていました。
なぜ奨学金留学プログラムを利用したのですか?
元々高校卒業時からアメリカまたは、海外で学びたいという意思がありましたが、特にアメリカの学費は高く、進路先として考えていたものの、国内の大学へ進学することを決めたのですが、2回生の時に、米国大学奨学金プログラムの詳細を知り、応募から編入にいたりました。
なぜ、今の大学を選びましたか?
まず、一つ目に自分の学びたかった平和学の授業をとれるということ、
その学問に関して繋がりの強い教授が大学にいたのが大きかったと思います。
また規模の小さな大学のほうが、教授、他学生との繋がりが強いので、できるだけ大きな規模の大学を避けたかったのも理由の一つです。
留学前に感じていた不安はどのようなことでしたか?
編入生として現在の大学に進学したので、同じタイミングで同じ授業をとったりして仲良くなれる友達ができるか不安でした。
またアメリカの大学でどのように教授とコミュニケーションをとればいいかなどという不安はありました。
どのように英語学習を進めましたか?また、TOEFLやIELTSのスコアアップに取り組んでいる方にアドバイスがあれば教えてください。
僕は、基本的に単語とリスニングを個人的に勉強して、国内でも授業は英語で受けていました。海外ドラマを見たり、毎日一つ英語のスピーチを聴くことが一番成果を強く感じたように思います。IELTSに関しては、大学の春休みを利用し、フィリピンで1ヶ月集中的にスコアアップに取り組みました。アドバイスとして、何よりもライティングのTOEFLやIELTSの書き方を徹底的に取り組むのがいいと思います。また自分がフィリピンへいったように一定の期間で集中的に取り組むといいと思います。
留学中について
留学先で一番大変だったことは何ですか?
アメリカ人学生とのコミュニケーションです。英語での会話で困ることはあまりなかったのですが、田舎の小さな学校なので、外国人に出会ったことがないアメリカ人の学生が多く、初対面での会話などの時に自分が思っていたよりフレンドリーに話せず、戸惑いました。
これまで日本に訪れているアメリカ人とは何度も話したことがありましたが、異文化体験が初めてのアメリカ人とのコミュニケーションに初めは戸惑いました。
留学先で挑戦したこと・がんばったことを教えてください。
アメリカ人どうしでの政治についての議論などについていくのは本当に難しいです。その中で自分の意見を主張すること、についてはいつも意識しています。またリベラルアーツカレッジなので、専攻している政治学や平和学だけでなく、様々な学問について知識を広めることをとくに頑張っています。
一度、第二次世界大戦時の広島・長崎への原爆投下とそれに関する日本とアメリカでの歴史教育に関して、学内で他の日本人学生たちとプレゼンをしましたが、大きな反響を呼び、学内の新聞にも取り上げられ、知らない方から声をかけられることもありました(笑)
大学名とキーワードをいれたらネット検索でひっかかるとおもいます。
留学をする前と現在では、自分の何が変わりましたか?
自分のマネージメント力が格段に成長したように感じます。何より、親元を離れ、アメリカ人と同じ部屋で生活しているので、しっかり生活を管理していかないとすぐに問題が発生します。また一緒に時間を過ごす友達や教授はアメリカ人だけでなく、様々な文化のバックグラウンドを持っているので、柔軟にコミュニケーションをとることに慣れました。
今振り返ってみて、留学前にしておけばよかったと思うことはありますか?
貯金です(笑) 自分はアメリカに来る前に2ヶ月の間一人旅をして貯金をほとんど使ってしまったのですが、こっちに来てから、思った以上の物価の高さと、必要なものの多さに驚きました。こちらでも学内アルバイトは出来ますが、数は非常に限られています。そういった意味でも、仕送りとは別に個人的な貯金をもっとしておけば良かったと思いました。
留学で得たことは、今後の人生・キャリアにどのように生かせると思いますか?
人との繋がり、出逢い、そして他言語を通してのコミュニケーション。
これらの量と質が個人的に国内進学と留学での一番の違いだと思います。
上記でも記述したように 柔軟なコミュニケーションは今後、人生やキャリアで人と付き合っていく中でかけがえのない財産になると思います。
留学をしてよかったと思いますか?
はい。友達と会話したり、運動したり、教授と一緒にランチして今後のキャリアについて相談したり、そんななんでもない日常の中で、本当に留学して良かったと思う時がたくさんあります。
大学生活について
大学のサポート体制はどうでしたか?
自分の通っているUniversity of Wisconsin- Superiorはとくにサポート体制が強いことで有名です。入学した時は、細かすぎるくらい一つ一つていねいに説明してくれて、わからないことで困るということはあまりなかったです。また、新入生を在学生と一緒にサポートする大学のシステムはすごく良いと思いました。自分も第2セメスターでサポートするアルバイトをしました。
寮生活で良かったことは何ですか?
まず一つは仲の良い友達が出来やすいことです。ルームメイトのアメリカ人とはすごく仲良くなりましたし、学内で一番仲の良い友達も同じ寮に住んでいます。
忘れ物をしてもすぐに取りにいけます(笑)
寮生活で困ったことはありましたか?
僕はできれば毎日自分で料理したいので、一つしかない寮内の共同キッチンまで道具を毎回持って行って料理するのが面倒に感じることもあります。
休日は何をして過ごしていますか?
写真が趣味なので、近くに写真を撮りに行ったり、友達とスポーツをしたり、映画を見て過ごしています。
大学で、勉強以外に取り組んでいることがあれば教えてください。
基本的に平和関係の活動や個人的なプロジェクトをセメスターと平行して進めています。毎日ジムへ通い、いろんな学生団体にフォトグラファーを頼まれることもあります。
また、パリで同時多発テロがあった時は、世界中で起こっている惨事に対しての黙祷式のイベントで平和に関するスピーチを頼まれたこともありました。
どのようにして友人ができましたか?
基本的に笑顔で興味をもってコミュニケーションをとることで友達はできますが、深いつながりのある友達などは、スポーツを通してだったり、共通の趣味を通してだったりします。
周囲の学生にはどんな人がいましたか?
まずなにより留学生が多いです。それも、グアテマラ、パキスタン、デンマーク、リビアなど、世界中の国々から学生が勉強しにきています。その国のTop50位内の学生に選ばれて、政府からお金をもらいながら、勉強しに来ている学生もいます。
アメリカという国や、滞在されている州や都市について感じたことを教えてください。
アメリカという国の"大きさ"、そして大雑把さには頭を抱えました。多く買えば買うほど値段は安くなり、カフェなどでは毎日、たくさんの食べ物が廃棄されるのも目にしました。
滞在しているウィスコンシン、スペリオルについてはすごく快適に暮らせる場所です。独特の強い英語アクセントもあります。また、自然が豊かで、世界最大の淡水湖、スペリオル湖は本当に雄大で綺麗です。ただ、冬は?25度の寒さに悩まされました。(笑)
夏休みなどの長期休暇期間は何をしましたか?
まだ夏休みは経験していませんが、春休みはワシントンDCへ政治学部の人たちとスクールトリップへ行きました。ホワイトハウスへ行ったり、普段は話すことのできない、ペンタゴンの国防に関わる人や、アムネスティ・インターナショナルの人たちと話をして、聞きたいことを聞けて、とても貴重なトリップでした。
大学での勉強について
留学先の大学では何を専攻していますか(する予定ですか)?それは何故ですか?
政治学と平和学です。将来紛争解決の仕事に関わりたいからです。
今までの授業で一番大変だった内容・科目は何ですか?
Power and Resistanceという授業で、権力と反抗や革命についての理論や実践について学ぶ授業で内容は興味深いものでしたが、1学期で合計約50ページ分、エッセイを書かされ、授業は議論ベースなので、常に知識と予備学習を必要としました。ただ、最終的には最も今後に生きた授業の一つだったなと感じています。
お気に入りの授業があれば理由も含めて教えてください。
News writing and reportingという授業で、主にニュースの書き方と基本について学びます。ニュースに特化した事実ベースのユニークな書き方で、毎クラス楽しみにしています。実際に過去に事件を起こして有罪となった人にインタビューをさせてくれたりして、実践ベースのスタイルが本当に楽しくお気に入りです。
どんな教授がいましたか?
学生に混じって一緒にサッカーをして、たくさんの学生ととても距離が近い教授や、いつもいろんな学外での機会を与えてくれる教授がいたりします。また、いろんな国籍の教授がいます。
一日どのくらいの勉強時間を取っていますか(授業時間、自習時間のそれぞれで)?主にどこで勉強していますか?
授業時間 4時間 自習時間 4?5時間 部屋や寮の地下や図書館です。
アメリカの大学で学んでみて、日本の教育と違う点は何だと思いますか?
基本的に授業参加が求められます。発言しなければ、出席していても、点はすごく低くなりますし、主題に対して自分の意見をもっていないと発言するのは難しいです。その反面、授業は基本的にフレンドリーに和気あいあいと進んでいくので、日本の授業よりも発言はしやすいように感じます。
アメリカの大学授業についていけるかどうか心配される日本の学生は多いです。アドバイスがあれば教えてください。
怠惰になればすぐについていけなくなりますが、予習がしっかりできれば、どうにもならないということは少ないように感じられます。特に自分の大学では、留学生に対する教授のサポートは強いです。授業外の時間にコンタクトをとって教授に相談すれば親身にアドバイスをくれ、後押ししてくれます。また留学生は難しいテストや宿題があったりするとみんな助けあって勉強しているので、そこでの対人コミュニケーションが取れれば、困ることはないと思います。
最後に
アメリカの大学に進学するかどうか悩んでいる方に向けて、アドバイスをお願いします。
アメリカ政府の役員の方で、日本の大学へ留学していた方が、「日本の大学では出席さえしておけば卒業できたが、アメリカではそうはいかない。だからこそ外(海外)で学ぶことは素晴らしいと思う」とおっしゃられていました。少なくとも、今の自分よりも一つ成長して、将来、社会に貢献したいという意志があるなら僕もアメリカで学ぶことを強くおすすめします。世界の最前線の教育現場で、日々奮闘して生活していくと、悩むこともたくさんあると思いますが、確実に周りと差がつく4年間になると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!