海外留学のグローバルスタディトップ > アメリカ大学留学奨学金プログラム > 体験談一覧 > キャンベルズビル大学
アメリカ大学留学奨学金体験談(ケンタッキー州)
キャンベルズビル大学(Campbellsville University)
英語を勉強しに行くのではなくそれ以上のものを得るために
- 松尾 美和 さん 12期生
- キャンベルズビル大学(Campbellsville University / ケンタッキー州)
- 専攻:心理学
- 出身校:Avonside Girls' High School
- 2010年8月~2014年5月
留学前について
留学前はどんな学生生活を送っていましたか?
ニュージーランドに高校留学をしました。高校時代はどちらかというと勉強よりも友達を作ることを優先してしまっていたかと思います。放課後は友人と買い物などに行っていました。
なぜ日本の大学ではなくアメリカの大学を選んだのですか?
ニュージーランドだけでなく、他の国でも学んでみたいと考えていました。そして、アメリカの大学は日本よりも勉強量が多く、学生は熱心に勉強していると聞き、私もそんな環境で自分を試したいと感じました。
なぜ奨学金留学プログラムを利用したのですか?
金銭的な面はもちろんのこと、アメリカの田舎にあこがれがあり、小さな町で勉強することに魅力を感じたからです。
どのようにして進学先の大学を選びましたか?
大学のランキングを第一に考えました。また、カントリーミュージックが好きでアメリカ南部に興味があったのでケンタッキー州の大学に決めました。
TOEFL・IELTS対策などの英語学習はどのように進めましたか?
TOEFLのテストは特殊なので問題集を解くことと、何度かテストを受けてテスト環境に慣れることです。特にスピーキングは緊張してしまうので、慣れるのが一番かと思います。
留学中について
留学先で一番大変だったことは何ですか?
私は宗教系の大学に入学したので、周りの人との考え方などの違いに苦労しました。大学のイベントなどでもキリスト教関係のものが多く最初はとても違和感がありましたが、そんな文化や宗教が違う土地で生活ができるのも貴重な経験だと考えるようになりました。自分と違う考えや信仰を持つ人がいてもそれだけで謙遜しないで、ぜひその違いを楽しんでほしいです。
留学先で挑戦したこと・がんばったことを教えてください。
挑戦したことはたくさんありますと自信を持って言えます。一つは大学でチアリーディングをしたことです。アメリカ人しかいない中で不安なこともありましたが、一生懸命やれば必ず認めてもらえるなと感じました。またRA(Resident Assistant) のバイトをしたのも大きな挑戦でした。RAとは寮で他の生徒の面倒を見る仕事です。留学生の私が現地の生徒に認めてもらえるか最初は不安でしたが、生徒達ともとても良い関係づくりができ、とても貴重な経験となりました。もう一つ頑張ったことは学業です。入学当初から全部の授業でAを取るという目標を立て、取り組みました。結果としては、オールAで卒業できたので達成感でいっぱいです。
留学をして自分の何が変わりましたか?
どんな環境でも自分の居場所を作り出す生命力が身に付きました。やはり誰も知り合いのいない場所で新しい友達を作るのは難しいです。そんな中積極的に行動することで、挑戦心とリーダーシップが身についたと思います。
挑戦心に関しては、留学先の未知な場所でどんどん自分のチャンスを作ろうとして生まれました。例えば、留学生はビザの関係で学校内でしかアルバイトができず、基本的には食堂で仕事をします。私も最初は食堂でアルバイトをしていましたが、他の仕事をしてみたいと考え、通常現地の学生が雇われているRA(Resident Assistant)という寮の仕事に応募しました。実際に面接に受かってからは現地の生徒がこんな自分の言うことを聞いてくれるのか不安でしたが、1年間働いてみれば良い生徒に恵まれとても良い経験となりました。
留学先ではリーダーシップがとれるチャンスがたくさんあります。RAももちろんのこと、私は大学の国際イベントなどでの出し物のために日本人学生のリーダーを務めました。特に小さい大学だからこそリーダーシップをとれる機会が多いというのも留学先としての魅力の1つかと思います。
今振り返ってみて、留学前にしておけばよかったと思うことはありますか?
日本のことをもっと知っておけばよかったと思います。アメリカ人の友達の方が日本について詳しかったりすると恥ずかしいです。日本の歴史や政治に関して説明できると授業のディスカッションでも新しい意見を発言できると思います。
留学をしてよかったと思いますか?
はい!留学をしていなかったら今の自分はいないと思います。留学中に出会った人も一生の財産です。
大学生活について
寮生活で困ったことはありましたか?
寮なので夜まで大声で話している人がいるとうるさいです。たまに自分もやって怒られます。笑
寮生活で良かったことは何ですか?
友達がたくさんできたことです。お手洗いやシャワーも共同なので、洗面所で会った子に勇気を出して少し話しかけてみると、案外簡単に皆と友達になれますよ。暇なときに友達の部屋にすぐに遊びに行けることも便利です。
休日は何をして過ごしていますか?
のんびりしていることが多いです。たまに友達が実家に帰るときは一緒に行ったりします。友達とは外に走りに行ったり、夏は湖に行ったり、すこし遠出してお買いものに行ったりしました。また私の大学はInternational Officeがとても親切なので、留学生のための週末の小旅行を企画してくれます。
大学で、勉強以外に取り組んでいることがあれば教えてください。
チアリーディングを頑張りました。大会のためにほぼ毎日練習をしたり、バスケやアメフトの試合の応援をしたり、なかなか忙しくて大変でしたがとても充実した日々が過ごせました。
どのようにして友人ができましたか?
とりあえず自分から話しかけました。寮の洗面所で会った子に話しかけたり、授業で隣に座った子に話しかけたり、ひたすら積極的に話しかけました。最終的に一番仲良かった友達も、授業や寮で偶然話しかけた子達です。寮生活は不便だと感じることもあるかもしれませんが、寮に住んでいると友達がたくさんできるのでお勧めです。
夏休みの期間は何をしましたか?
毎年日本に帰ってアルバイトをし、留学期間中の旅費などのために貯金していました。3年生ぐらいになると、ついでに東京キャリアフォーラムに参加していました。
大学での勉強について
留学先の大学では何を専攻しましたか?
心理学です。
今までの授業で一番大変だった内容・科目は何ですか?
心理学のNeuroscience(脳科学)の授業にはかなり苦労しました。やはり専門用語が多かったため、教科書を読むのにも一苦労でした。
お気に入りの授業は何でしたか?
Gender Studiesという男女差などを考える授業はとても印象に残っています。「女性は女性らしく、男性は男性らしく」などという概念は生まれた時からあるものではなく、周りの大人が無意識に考えを押し付けることにより子供たちも学んでいくなど、男女に関する様々なことを学びました。男女平等社会について真剣に考える良い機会でした。
一日どのくらいの勉強時間を取っていますか?主にどこで勉強していますか?
通常は2~3時間、テスト前や論文提出前は5時間以上勉強していました。部屋で勉強することがほとんどでしたが、夜遅くになると図書館で勉強したりもしました。
日本の教育と違う点は何だと感じましたか?
教授が一方的に教えるのではなく、生徒達も主体的に授業に参加することです。授業で発言する機会やパワーポイントを使った発表をする課題が多かったです。あまり日本の教育で自分の意見を発信することは無かったため発言には勇気がいりましたが、ただ授業を受けているよりも考える機会が多かったように思います。
アメリカの授業についていけるかどうか心配される日本の学生は多いです。アドバイスがあれば教えてください。
「どうせ英語できないし」とか「留学生だから」という言い訳を自分にすると絶対損します!ぜひ、自分を現地の学生と同じだと考えて、「現地の子ができるなら私もできて当たり前」という考えで何事にも挑んでほしいです。もし英語がネックなら、予習など人一倍頑張って追いつきましょう!授業では前の方の席に座ると教授に近いので発言をしやすいですよ。
就職活動について
どんな仕事に就きたいと考えていましたか。
人の役に立つ仕事をしたいと考えていました。
どんなスケジュールで就職活動をしたのか教えてください。
ボストンキャリアフォーラムで就職活動をする予定だったので、キャリアフォーラムの数か月前から気になる企業にエントリーするなど準備を始めました。
7月:ボストンキャリアフォーラム参加決意。
8月:企業研究開始。
9月:企業エントリー。航空券・ホテル予約。
10月:ウェブ上での一次面接や面接予約。
11月:ボストンキャリアフォーラム。内定。
OB/OG訪問はしましたか?
していません。
インターンシップにトライしましたか?
就職に直接的には関係ありませんが、卒業してから1年間はアメリカで働けるビザが出るので、それを活用してフロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールドでインターンシップをしました。就職の前に経験を積むことができたので、インターンシップはやってよかったと思います。
キャリアフォーラムなどのジョブフェアは利用しましたか?
ボストンキャリアフォーラムを活用しました。短期間で集中して就職活動ができるので、キャリアフォーラムは活用すると良いと思います。また、学校の夏休みで日本にいる時には東京キャリアフォーラムに参加し、就活の予習をしました。
アメリカでの経験が就職活動に活きましたか?例えばどのような点ですか?
就職した企業は留学経験のある学生を欲していたので、海外経験があることを武器に就職ができました。最近は留学経験者を積極的に採用したいと考えている企業が多いようなので、留学をしていたことは有利になると思います。面接では特に、留学で自分が成長したことをアピールしました。
就職活動で大変だったことは何ですか?
私はそこまで就職活動自体は苦労していないのですが、ボストンキャリアフォーラムは全米から学生が集まるので、早めに計画しないと航空券やホテルは高価なものしかなくなってしまいます。行くと決めたらすぐに予約をすると就職活動に専念できます。ちなみに私は準備が遅めだったため、近場のホテルは満室でかなり不便な遠いホテルに泊まりました。
就職活動をやってみて良かったことは何ですか?
自分の長所や短所をじっくり考え、自身を見直す良い機会になりました。
これから留学する方や、近々就職活動される方に向けて、就職活動のアドバイスがあれば教えてください。
企業研究はしっかりしましょう。就職活動のためだけでなく、入社してから自分がどんな企業で仕事をするかが想像できると良いですね。また、キャリアフォーラムなどに行く場合は、準備は早め早めで!早くしないと安くて良いホテルはどんどん埋まってしまいます。
最後に
海外留学を検討している方々に向けて、アドバイスをお願いします。
留学は英語を勉強しに行くのではなく、それ以上のものを得るために行こうというのを念頭に置くといいです。色々な人と出会い、色々な考え方に触れて自分を成長させられるチャンスになると思います。ぜひ、違う国の人と友達になり、色々な考え方に触れてください。せっかく誰も自分のことを知らない土地に行くので、殻を破ってどんどん周りの人に話しかけてみてください。案外友達はどんどんできるようになると思います。
私は留学をして、本当にたくさんの友達ができました。友達の数もそうですが、親友と呼べるほど本当に仲の良い友達もできました。日本に帰った今でも連絡は取っていますし、いつでも家に泊めてくれるような友達がいるといいものですね。本当に第2の故郷です。そんな友達が皆さんもきっと作れるので、ぜひ何事にも積極的に頑張ってください!