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アメリカ大学留学奨学金体験談(ケンタッキー州)
カンバーランズ大学(University of the Cumberlands)
困難な時に何回でも教授や友人に助けを求めるよう積極的に行動
- 馬場 祐子 さん 18期生
- カンバーランズ大学(University of the Cumberlands / ケンタッキー州)
- 専攻:Business Administration
- 出身校:学習院大学
- 2013年8月~2016年5月
留学前について
留学前はどんな学生生活を送っていましたか?
私は高校時代、社会科の教師を目指していたため、日本の大学の史学科に2011年入学をし、日本中世史ゼミに2年より所属していました。日本の大学時代は、勉強、アルバイト、フットサル部に明け暮れていました。英語は高校時代より好きだったため、高校時代から地元の英会話教室に週一回通っていました。2年の途中までは、社会科のための教職の科目も別に取りながら、史学の勉強に励んでいましたが、中学校時代からの夢であった"英語をツールとして会社でバイヤーとして働くという夢"を諦めきれなかったため、まず1年留学を決心しました。
なぜ日本の大学ではなくアメリカの大学を選んだのですか?
私は、1年留学後日本の大学に戻るつもりでしたが、1年留学では、1対1の英会話はネイティブの学生とできても、アメリカの実践的な授業の中で、議論に加わるほどの英語力はつかないと実感しました。私の日本の先輩も言っていましたが、本当に対等にネイティブの人とディスカッションやジョークを言えるほど英語力を身に着けるためには3年かかると言われ、私も会社で働く夢のためにはそれだけの力が必要だと感じ、編入学することを決心しました。さらに、アメリカの大学は他の英語圏の国の大学と違い、留学生が多く来るため、異文化交流も盛んにできると考え、アメリカの大学を選びました。
なぜ奨学金留学プログラムを利用したのですか?
唯一、アメリカの国だけが返済義務のない奨学金を得られるだけでなく、英語力がなくとも、事前プログラムをこなすことでESLからも奨学金を得られるからです。
どのようにして進学先の大学を選びましたか?
私の大学は、日本人が少なく、大学生の平均年齢も日本の大学と変わらず対等に話せ、英語力が他の大学より早く身に付くと考えたからです。
TOEFL・IELTS対策などの英語学習はどのように進めましたか?
本で勉強するだけでなく、アメリカ英語を使うフィリピンに1か月半語学留学をし、毎日11時間TOEFLの勉強を行いました。
留学中について
留学先で一番大変だったことは何ですか?
渡米してすぐ、アメリカの学生はスラングを多様に使うだけでなく、思っていた以上に早く話す人が多かったため、自分の語学力の無さを痛感しました。さらに、キリスト教が強い学校であるため、まずその土地の宗教を知らなければ対等にアメリカ人と話せないと実感しました。授業では毎日のように課題が課され、日本の大学と異なりテストの回数が多いため、母国語ではない英語の授業についていくために睡眠4時間の日々が続きました。
しかし、その結果として全米の経営学部成績優良者に与えられるSigma Beta Deltaを頂けることができました。
留学先で挑戦したこと・がんばったことを教えてください。
私は、春休みにニューヨーク台風被災修復ボランティアに参加し、他州の学生とも交流を深めました。私だけが留学生であり、地域性による英語の訛りがありましたが、共同生活を行ううちに、聞き取れるようになりました。
留学をして自分の何が変わりましたか?
国籍に関わらず、同じ地球の人間だという実感をより強く持つようになりました。さらに、積極的に授業で発言するようになるだけでなく、より新しい挑戦と英語力への向上心が増すようになりました。
今振り返ってみて、留学前にしておけばよかったと思うことはありますか?
私は、1年目の前期はESLコースに入っていたため、英語のリスニング力とスピーキング力を徹底的に鍛えておけば良かったと思います。
留学をしてよかったと思いますか?
良かったと思います。様々な国から来る留学生を含め、世界に友達が広がったと思います。
大学生活について
寮生活で困ったことはありましたか?
食生活が日本と違うので少ない日本人と時々日本食を作って食べました。特に私の大学のカフェテリアのごはんが日本米と全く異なり正直まずかったです(笑)
寮生活で良かったことは何ですか?
私の大学は日本人が少ないため、アメリカ人と共同生活を行っていました。私の場合、私のコミュニケーションパートナーが一年の後期より一緒に寮生活を送ってくれ、異文化にも関心を持ってくれていたため、彼女が英会話や英語の文章を添削してくれる際、ネイティブの英語を教えてくれて、とても役に立ちました。
休日は何をして過ごしていますか?
金曜日の授業後は "Happy Friday"で昼寝をし、爆睡します(笑)月曜日の為の宿題もある為できるだけ土曜日に早く済ませるようにし、Netflixで洋画やドラマを見て過ごすか映画を近くの映画館で見ることが多いです。
大学で、勉強以外に取り組んでいることがあれば教えてください。
寮長の補佐をするHouse Counselとして寮長と寮のイベントの企画を行っていました。また。SGA(Student Government Association)のメンバーであるため、学生がより良い学生生活を行えるよう部活に補助金を提案したり、近くの映画館で無料で映画を見ることができる企画を決めたりしていました。
どのようにして友人ができましたか?
大学で開催されるイベントに積極的に参加し、知らないアメリカ人でも積極的に声をかけるようにして多くの友人を作りました。
夏休みの期間は何をしましたか?
夏休みは3か月あるため、卒業を早くするため、オンライン授業を受けていました。
大学での勉強について
留学先の大学では何を専攻していますか(しましたか)?
大学では、経営学部を主専攻とし、歴史には引き続き興味を持っていたため歴史学部を副専攻としています。
今までの授業で一番大変だった内容・科目は何ですか?
歴史の授業です。覚えることが多くあるだけでなく、レポートを何枚も欠かされるからです。
お気に入りの授業は何でしたか?
国際ビジネスです。国によって習慣、文化が異なる為、グループで一つの国を選びビジネスマナーについてプレゼンテーションをし、異文化理解を深めることができたからです。
一日どのくらいの勉強時間を取っていますか?主にどこで勉強していますか?
平日は8時間の自主学習を部屋で行っています。
日本の教育と違う点は何だと感じましたか?
受け身の授業態度では卒業できないということです。
アメリカの授業についていけるかどうか心配される日本の学生は多いです。アドバイスがあれば教えてください。
第一は本当にアメリカで学びたいという意欲です。第二は日本ですでに自主学習を最低5時間はできるという生活習慣が身についていることです。第三は困難に立ち向かった時に何回でも教授や友人に助けを求めるよう積極的に行動することです。この力があればついていけると思います!
最後に
海外留学を検討している方々に向けて、アドバイスをお願いします。
留学できるということは、恵まれた環境にいるということです。家族に感謝し、有意義な留学生活を送ってください。