本文の開始

グローバルスタディ アメリカ大学留学奨学金体験談 - シャドロン州立カレッジ

海外留学を斡旋・手配・手続き代行。説明会・セミナーを開催。
奨学金留学・語学留学・大学留学・格安留学・アメリカ留学・フィリピン留学など。

アメリカ大学留学奨学金プログラム 体験談

海外留学のグローバルスタディトップ > アメリカ大学留学奨学金プログラム > 体験談一覧 > シャドロン州立カレッジ

アメリカ大学留学奨学金体験談(ネブラスカ州)

シャドロン州立カレッジ(Chadron State College)

本当に自分に合っているものをやり抜く強さを得られた

アメリカ大学留学奨学金プログラム

留学前について

留学前はどんな学生生活を送っていましたか?

留学前、私は高校卒業後、関西大学の外国語学部に在籍していました。英語は中学生のころから好きだったので、2年次に海外の大学で言語学がまなべるプログラムを楽しみに、日々英語の授業を受けていました。学業とバイトを両立させつつ、ごくごく普通の一大学生として過ごしていたと思います。

なぜ日本の大学ではなくアメリカの大学を選んだのですか?

高校3年生の時に日米同時受験を試みたのですが、渡米に対する親や家族の強い反対があり、日本の大学からプログラムの一環で渡米してほしいといわれ、結局関西大学に進んだのですが、日本の大学で学んだことのほとんどが、"どのようにして授業を効率的にうけるか"であって、"どのようにして授業に貢献するか"ではなかったのが気になりました。

ノートのとり方よりもクラスのディスカッションのなかでどうやって自分の意見を確立していけるか、どうやって相手を納得させていくかなど、実践的なもののほうが学びたかったのに、授業では単語を覚えたり、外国の文化を学んだりというばかりで、そういうことは自分一人でもできることであり、時間とお金を無駄にしているのではないかと感じ始めました。

高校生の時に3年間みっちりアメリカの文化、教育制度、価値観など自分で調べて外国の方々にもコンタクトを取り知りえたことの繰り返しのような授業の中で、留学をする準備の授業を受けるよりも、実際に授業を受けて、学位を取りたいと思いました。

また、幼いころからピアノを弾き、音楽が何よりも好きだった私は、日本にいて英語を学ぶより、いっそのことアメリカにいて英語圏の国で英語の授業を受け、五感すべてを使って本当に使われる英語を学び、かつ音楽の学位を取りたいと考えました。日本の大学も考えたのですが、なにしろ学費が高く、学べる分野も細かく分けられ、その中から一つという形ばかりで、例えばピアノが弾きたければ、ほかの楽器は学べず、その中でクラシックを選べば他のジャンルはできない内容で、できるだけ多くの事をいっぺんに学びたかった私には会いませんでした。

そんな時、やはりアメリカのリベラルアーツの大学であれば、一人前の大人になるための教養科目も、複数の楽器・音楽ジャンルの専攻も同時にでき同じ時間内でもっともっと密度の高い内容が学べると知り、リスクがどれだけあるにしろ今回は自分の直感を信じて、日本の大学を中退しアメリカの大学で学ぶことを決意しました。

なぜ奨学金留学プログラムを利用したのですか?

まず1番に費用が安かったことです。日本の私立大学に通っていた私は経済状況が悪く、できるだけ費用を抑えたかったので、貴プログラムの掲げる費用面でのアピールは、説明会の時に非常にうれしいポイントとなりました。また、大学のある場所があまり大きすぎる都市などではないことも、初めての海外となる私にとって、親・家族を説得する際に、より治安のいい安心なところだからということで大変役立ちました。

どのようにして進学先の大学を選びましたか?

率直なところ、考慮のポイントは2つだけでした。

  1. 学費が安いこと
  2. 音楽が全般的にまなべるところ

治安や安全面に関しては、オファーを頂いた大学のすべての立地が田舎だったので、この二点だけに絞って大学を選んでいきました。

その中でもシャドロン州立大学は、大学のあるネブラスカ州はもちろん、近辺の州でも、質の高い教育が国内でも群を抜いて低い費用で受けられると人気で、一般教養科目もしっかり受けつつ、自分の選んだ専攻(私の場合、音楽)は重点的に学ぶことができるということで、理想的な大学でした。

また、大学のサイトなどを確認すると分かるように、この大学は学業だけではなく、キャンパスライフの充実にも力を入れており、ハロウィーンやクリスマスのダンスパーティーはもちろん、イースターにはお菓子が入った卵をみんなで探したり、ビリヤードやマリオカートのトーナメントがあったり、毎週何も行事がないことがないほどの充実ぶりで、大学側の、学生一人一人に対する、オンオフの切り替えがきちんとできるリーダーシップある人間にしていこうとする環境が、私にとってとても魅力的でした。

TOEFL・IELTS対策などの英語学習はどのように進めましたか?

高校3年生の時に日米同時受験を試みた際、TOEFL ibtを3年生の10月に受けていました。できるだけ英語で書かれている問題集や参考書を使い、日本語のものは1冊だけにしました。高校のALTの先生に協力してもらい、授業とは別に、問題集のライティングに自分で書いたエッセイを見てもらったり、スピーキングの練習をするためにお昼休みに一緒にご飯を食べて気軽に会話をしたり模擬面接をしました。

私の場合、TOEFLの勉強を始めてからテスト本番まで2か月しかなかったので、とにかく数をこなすこと、そして英語で入ってきた情報を日本語に訳さずに英語のニュアンスのまま英語で処理する練習を重点的にしました。テストでは例え日本の英語のテストでは高得点が取れる方も、その制限時間の短さに悔し涙を飲むことがよくあると思います。理解できるのに時間だけが足りないという状況を避けるためにもできるだけタイピングや資料を読むスピードを上げておくのが効率的でいいと思います。

また、私の場合、複数の受験者が同じ部屋で同時にテストを受ける環境でしたので、ほかの受験者がスピーキングを始めるとその人の声でリスニングに集中しにくくなってしまうので、集中力を途切らせない方法を自分に合うように考えておくのも大事です。私の場合は始まる前5時間は固形食を取らずしっかりと水分補給をして、会場に入る直前にチョコレートなどの糖分を摂取することで集中力を上げ、普段の勉強の際にはあえて人がたくさんいるところにいって周りの声が一切耳に入らないように訓練をしました。

留学中について

留学先で一番大変だったことは何ですか?

勉強自体よりも、現地の環境にうまく適応していくことのほうが私にとっては大変でした。地域内でも日本人はめずらしい存在でしたので、アメリカ人やほか海外からの留学生にとって私のする全ての行動が日本人全員のすることと思われてしまいます。日本人の代表として慎重に行動していくことが何より大変でした。

また、海外で楽しく充実した生活をするには友人関係や先生方との関係が必要不可欠です。もちろん英語でしかコミュニケーションの通じない環境で、自分を確立し、つねにブレずに、何度相手に自分の思いが通じなくてもあきらめずに挑戦し続けていく努力の姿勢も学ぶことができました。

ただ思うのは、海を越えた世界にいて大変なことや歯がゆいことがあるのは当たり前で、あまり何も考えなくてもいい平凡な日はありません。毎日が挑戦であり成長の糧であり、それをつらいつらいとネガティブにとらえずに、楽しんで、ポジティブにとらえていただきたいと思います。苦しいことがあるのはグンと強くなっている、人として成長している証だと思うので。

留学先で挑戦したこと・がんばったことを教えてください。

勉学面ではとにかくベストを尽くして自分の力で取れる最高の成績をとれるように努力しました。幸い英語の聞き取りには苦労しませんでしたが、音楽専攻なのもあって、自分がその楽曲をどんな思いで、どの部分をどのように解釈して演奏しているかなどを伝えるのが最初はとても苦手でした。

それを克服するために毎日英語の勉強は欠かさず、自分でエッセイを書いて友達にチェックしてもらったり、毎日の会話の中で、精神や宗教、観念や価値など、音楽に対する印象や解釈と同じように正解のない話題にも挑戦し、スピーキング力、ネゴシエーション力、そして語彙力も同時に強くしていきました。

また、完全なる実力主義の音楽専攻でピアノが主楽器だった私は、リサイタルや発表会など演奏する機会が多くあったので、毎日必ず2時間は集中して練習、どんな重さの鍵盤にも対応できるようにいろんなブランドのピアノで練習することで、限られた時間をできるだけ有意義につかえるようにと常に頭においていました。

生活面では、周りの生徒たちに溶け込めるよう会話に加わったり積極的にクラブ活動をする一方、日本に関する質問が多かったことを受けて、文化だけではなく、世界の最先端をいく科学技術や政治の仕組み、ファッションや髪を染める人の多い傾向に対する価値観の違いや教育制度の違い、正しい敬語の使い方やマナーなど、日本のあらゆる面での仕組みや知識をもう一度きちんと理解して、正しく相手に伝えられるように勉強しました。

現地の方々は皆日本という未知なる世界についてとても興味津々です。私は行ったことない場所だから分からないとか、学校では教えてもらわなかったなどという言い訳は通用しないので、本当に、日本人の代表としてきていることを常に忘れずにひび学んでいきました。

毎日が忙しく飛ぶように時間が過ぎていましたが、疲れよりもやはり、自分は今将来に役立つ貴重な時間を本当に有意義に過ごせているなという達成感のほうが強かったです。

留学をして自分の何が変わりましたか?

何かが変わったというよりは、自分が何者でどういう風に物事をとらえるのか、自分は何が好きでどういう信条をもっているか、言うなれば、何が自分にとって変わらないものなのかを知ることができました。

これまでの私は、人に流されやすく、"自分"というものがやや薄い状態だったと思います。いやなことが続けば、これは自分には合わないことなんだと早々あきらめをつけたりしていました。

ですが今は自分のCoreを留学で培えたことで、本当に自分に合っているものをやり抜く強さも得られたし、どこまでが自分の考えで世界中が同じ意見を持っているわけではないのか、どこまでが自分にとっての正義で、ほかの正義の観念と調和させていくにはどうしたらいいのかも考えていけるようになりました。

自分自身をしっかりと知っていくことで、誰と話していても自分を失うことなく、そして混乱することなく、相手の考えを理解しつつ自分の考えも理論立てて伝えることができるようになりました。

今振り返ってみて、留学前にしておけばよかったと思うことはありますか?

もっと日本のものをもっていけばよかったなと思います。文化や技術について質問された際、説明するだけよりも現物があった方が相手も喜んでくれるので、浴衣や甚平、折り紙など文化的なものと一緒に、電動歯ブラシやフリクションのペン類など、日本の技術を伝えられるものも持っていくと、友達作りにも一役買ってくれるのではないかんと思います。

あまり読書はしないという方でも、アメリカにいればどこかの時点で無性に日本のものが恋しくなる時が来るので、重ければ文庫本などでもいいので、日本語の本をたくさんもっていくといいと思います。私は日本語の本を持っていっていなくて、最後の何か月かは本気で関税も払って日本語の本を買おうとしていたくらいなので、日本の本は是非お勧めしたいです。

留学をしてよかったと思いますか?

本当に良かったと思います。自分が何者なのかを理解出来たこと、おそらく日本の大学生よりも失敗の多い、けれどそこから多くの事を学べたこと、海外に大切な友達ができたことなど、何を取ってもいい事尽くめでした。人生で最も貧乏な時期にはなりますが、ともあれば知りえなかったたくさんの知識を得ることができ、将来の自分のために多くの財産を残してくれました。

留学前に開かれたオリエンテーションでスタッフの方がおっしゃっていたように、留学こそ世界の平和への鍵なのだと痛感しました。友達のいる国に核兵器を落とそうとする人などいない。様々な文化を理解して自分の考えとうまく調和させていく練習ができることで外交関係も良くなるのではないかと思います。

大学生活について

寮生活で困ったことはありましたか?

特にはありませんでした。寮である全てのイベントが無料でしたし、シリアルやちょっとしたお菓子など無制限で提供してくれるので、自制心を働かせて太らないようにすることぐらいですね。ただ、シャワールームにはもちろん浴槽はないですし、部屋によっては設備が故障していたりすることもあるので、その際はフロントの人にきちんと伝えなければいけない点はあります。

寮生活で良かったことは何ですか?

私は友達みんなと同じ寮で生活していたので、やはり毎日友達と過ごせることがうれしかったです。学校で何か失敗して落ち込んでいても、友達とポップコーンを作って一緒に映画を見たり、一緒にお菓子をつくったりしていれば時間とともに失敗も成功のためとポジティブにとらえられるようになりました。

また先述のように、寮内でもイベントが多くあり、カラオケナイトがあったり、サンデームービーモーニングがあったり、スーパーボウルもみんなで観たり、週末もアメリカの文化を体験する機会が多く、新しい友達もできました。また、フロントの業務も90%がおなじ寮に住む学生で構成されているので、何かあった時も比較的気軽に相談することができました。

休日は何をして過ごしていますか?

休日は2日とも、ピアノが置いてあるホールの開館時間に合わせて3~5時間ピアノの練習をした後、友達みんなで1階のキッチンでお菓子作りをすることが多かったです。土曜日にはグリル(バーガーやラップ類、軽食も置いてあります)が、日曜日にはカフェテリアが空いているので食事に困ることもなかったです。

平日の授業が夜まであったり練習したりとかなりハードなので、週末は思いっきりリラックスするように心がけました。キャンパスのすぐ近くに丘があるのでそこまで歩いて行ったり、夜によく演奏会をするカフェでココアを頂いたり、小さな田舎町特有のゆったりした平和な時間がながれていて、1週間の疲れをとることができました。

大学で、勉強以外に取り組んでいることがあれば教えてください。

キャンパスの近くにダンススタジオがあり、何回か誘われてレッスンに通っていました。スケジュールもとてもフレキシブルになっていて、学期内に何回来ても一定の金額だけでした。また1年に一回キャンパス内のホールで発表会もあり、初心者でも劣等感なく楽しめるレッスンプログラムになっていました。私はバレエのレッスンだけ取っていましたが、タップダンスやモダンダンスもあり複数のレッスンを取っている方もいました。

また、友達と私で、ヘルシーなお菓子やお料理のスクラップブックを作っており、特に週末にはみんなでいろんな料理を寮の1階キッチンで作ってはレシピ本のようなスクラップブックを作成しました。

どのようにして友人ができましたか?

体験談

大学が始まる前に寮に住む申請をするのですが、その際、ルームメイトを大学側が決めるためのアンケートがいくつかあり、その中に留学生とルームメイトになることを希望するかどうかチェックする項目があります。アメリカ人学生がここをチェックすると自動的に大学側がこの生徒を留学生のルームメイト候補として考慮してくれます。

私のルームメイトは卒業したら日本で英語の先生になりたい女の子で、彼女がルームメイトに決まってから大学からコンタクトが取れるようにメールアドレスを教えてもらっており、大学行く前からメールで現地の事や日本の事をやり取りしていました。大学生活初日からも意気投合、彼女は今もこれからも私の親友の一人です。そんな素敵なルームメイトの幼馴染とも同じ寮で、みんなで恋の話をしたり、授業の話をしたりしていくうちにみんな私の大親友になりました。

国籍は違えどみんな悩むことや興味のありことは同じで、英語が完璧ではなくても、その日本語のアクセントがかわいいといってくれたり、発音の違いを面白おかしく教えてくれたりしたので、英語に悩まされずにこころから楽しむことができました。

最初から一人の部屋を申請することもできますが、せっかくアメリカで生活できるのだからアメリカで生まれ育ったルームメイトとなんでも一緒にしていくことで、徐々に友達も増えていくと思いますし、浅い友情ではなく深いつながりのある親友ができると思います。

夏休みの期間は何をしましたか?

今現在、アメリカ留学を始めてから初めての夏休みを迎えています。期間が約3か月とやはり長めなので、バイトをして来学期の学費を貯めつつ、夏学期として、夏休み中にとれる授業の中から、歴史のクラスを取っています。計画としては大学に在籍している間に夏休みにも授業を取って1学期早く卒業ができればいいなと思っています。

大学での勉強について

留学先の大学では何を専攻していますか(しましたか)?

応用音楽を専攻しています。ほかに音楽でいうと音楽ビジネスと音楽教育があるのですが、私が選んだ応用音楽は別名音楽パフォーマンス専攻ともいわれ、ほかの音楽専攻の学生がビジネスや教育を学ぶ時間がすべて音楽に関連した授業になります。

たとえばビジネス、教育の授業がない分、ほかの生徒が音楽定理3までで終わるところを応用音楽の生徒は音楽定理4まで勉強し、音楽の歴史や音楽教室の経営法なもより詳しくなっていきます。

また、3年生の時点でハーフリサイタルといって約30分のリサイタルが開かれ、4年次にはフルリサイタルで1時間、自分一人で演奏するリサイタルもこなさなければなりません。このリサイタルも個人の専攻する楽器等によって内容が変わり、声楽を集中的に学んでいる生徒はオペラを披露したり、私の場合はピアノ演奏を1時間ずっとすることになります。

この大学は基本的にリベラルアーツを取り入れているので、専攻している分野にプラスして、歴史や数学、英語や哲学など、教養科目も必要単位数とるようになっています。

今までの授業で一番大変だった内容・科目は何ですか?

シャドロン州立大学ではFreshman Inquiry というカテゴリーがあり、この中から6単位を取得しないと卒業ができません。私が選んだのはハピネスというクラスで、哲学と文学の教授二人による授業でした。

人数は約30人だったと思いますが、このクラスでは出席を取らない代わりに発言しなければ授業に参加したと認められず、欠席扱いになってしまします。さらに毎週幸せの様々な定義に関する自分の意見や、自分の選んだアクティビティーの報告をブログの形式でアップし、それらを生徒同士で共有し、意見を交換し合うなど、宿題や講義の多い日本の大学ではなかったような授業内容で、最初の週から頭が混乱してしまいました。

なにしろ幸せという形のないものに、哲学の目線で他アメリカ人生徒の前で英語で自分の考えを論じ、教授を納得させなければなりません。週三回の授業でしたが、水曜日には午後6時から9時まで三時間、みっちりと何が幸せでどうやって幸せになるのかなど、ディスカッションを通して明確に自分の中でつかんでいくのにも相当な時間と努力が必要でした。

中間テストとして教授から割り当てられたパートナーと75分間の幸福になるための活動、考え方に関するプレゼンテーションをし、ほか生徒や教授からブログにて感想、意見をもらい、期末には一人で約7分間のプレゼンテーションをしました。この準備と同時にアリストテレス等哲学者によって違う幸福論のエッセイを書いていき、ブログもアップし、そのブログにアップするために挑戦しないといけないアクティビティーにも挑戦し、、、と、日々が時間との戦いだったのを覚えています。

英語で意見を言うのは当たり前、それよりも、「何を」英語で論理的に伝えていくのかが成績に影響するクラスで、留学生だからというのは一切通用せず、この1年間で最も鍛えられた授業だったと思います。

お気に入りの授業は何でしたか?

ジャズバンドのクラスが一番好きでした。私はトロンボーンとピアノの両方を担当していたのですが、週二日1時間半、様々なスタイルのジャズを学年も専攻も違う生徒が集まってリハーサルをしていきました。学期末には必ず学内でジャズコンサートが開かれ、その前にもダウンタウンのカフェで演奏し、地域の方々も集まっての大きなイベントとして取り扱われ、ジャズを学びつつパフォーマンスの技術も同時にあげることができました。

2月には大学のあるネブラスカ州からでて一泊二日でコロラド州のジャズフェスティバルにも参加し、大きなホールのステージ上での演奏機会もあり、本当に実践的にジャズパフォーマンスを学ぶことができました。バンドの仲間たちも才能ある演奏者たちばかりで、毎回非常にパワフルな空気のなか、思う存分演奏を楽しみました。

一日どのくらいの勉強時間を取っていますか?主にどこで勉強していますか?

 勉強の時間を決めてすることはなく、座ってする課題も、実際に自分で経験してそれを次の授業で発表するなどの課題もあったので、基本的にその日の授業が終わってからは就寝するまですべての時間が勉強時間でした。

特に私の場合、ピアノやトロンボーンの練習のできるホールの開館時間が決まっていたので、ホールが閉まるまでに楽器の練習、そのあとに定理や教養科目の課題という順番でしていかないと一日では時間が足りなくなってしまう状態でした。

とはいえ自分の一番好きなことにこれだけ集中して取り組めることが嬉しくて、食事の時間を削ってでも練習は絶対にするという勢いでしたので、友達からは日本人が全員一日中勉強、練習する民族なのかと何度も質問もされてしましました。

寮とすべての音楽系の授業のあるホールから図書館や学食が遠かったのもあり、あまり公共の勉強スペースは使用しませんでしたが、つねに理数系や法律を学ぶ生徒がそういう場で粛々と勉学に励んでいました。

日本の教育と違う点は何だと感じましたか?

とにかく生徒が参加し自分の意見を論理的に伝えられるかが成績の明暗をわけるシステムがアメリカ式です。

教授が提案したことに対する自分の意見を持ち、なおかつ他の生徒とディスカッションするなかで一番良いアイディアをしぼっていく。実際に就職した後に使えるテクニックや姿勢を学ぶ点においては、机の前に座ってノートを取り、内容を暗記してテストにそなえ、その後は暗記した知識は実践することなく忘れてしまいやすい日本の大学教育に勝っていると思いました。

もちろんすべての大学や専攻がそのような授業だけではありませんが、たとえ発言を重要視した授業でも、日本人生徒だけだとどうしても意見が偏ってしまい、自分の考えていることが言いにくい環境が多かったりしますが、アメリカの大学では、それぞれの生徒が様々なバックグラウンド(先祖の出身国、宗教観、政治観等)を持っているので、伝統や環境の違いにより異なった意見が出るのは当たり前で、むしろ他人と同じ意見を述べるとあまりいい印象を与えることができません。

その点でも、自分は自分と強い自己を確立し将来壁に当たった時にも地に足をつけ踏ん張れるようにとのアメリカの教育は生徒一人一人の精神面も鍛えてくれる点が日本の教育とは違うと感じました。

アメリカの授業についていけるかどうか心配される日本の学生は多いです。アドバイスがあれば教えてください。

実際にアメリカの大学で授業を受けると特に思うのですが、自分の中で少しでも英語に不安があるようでしたら、それだけは必ず克服して渡米していただきたいと思います。

現地の授業は予想以上に速いスピードで進んでいきますし、教授や、特に同年代のアメリカ人学生の英語はとても速いうえに、母音が混じって聞こえない単語も多くあります。授業が始まる前も始まってからも、できるだけ英語の練習は怠らず、現地の友達や教授ともできるだけたくさんコミュニケーションをとって、英語力を上げていきましょう。

逆にいうと、現地での英語の生活に適応さえしてしまえば、授業にもついていけるし好成績も狙えると思います。私も最初は授業の英語に耳をならし、一つ一つの授業に集中して教授の説明のポイントをつかむことで精いっぱいでしたが、一年たった今、英語力も授業のレベルに達し、留学生だからという言い訳なしで授業に参加できています。

また、私も渡米するまで手を挙げて発言するなんて考えることもできなかったのですが、アメリカの教育のなかで、発言ができるのは授業を理解し自分の意見までもてている証拠というポジティブな印象を与えられるので、教授や生徒たちからの尊敬も集めることができ、意見を述べるのは、たとえ間違っていたとしても素晴らしい貢献と捉えられる文化に触れ、最後の2,3か月は人が変わったように何度も自分の意見を持ってディスカッション参加することができました。

アメリカの大学で学ぼうと決意しただけでも素晴らしい勇気です。いろいろな不安がどうしても心に引っかかってしまうとは思いますが、自分を信じて、英語の勉強だけは怠らずに生活をすれば、日本に帰るころには必ず、日本にいたころとは打って変わって積極的に何事にも挑戦できる強い自分になっていることに気づくと思います。

最後に

海外留学を検討している方々に向けて、アドバイスをお願いします。

英語の勉強は本当にどれほどしても足りないくらいです。大学の提示するTOEFLの必要点数に達した後も、英語は訓練し続けて、ベストな状態で授業に臨むようにしてください。時代は今、日本の中だけではなく、世界中で活躍できる人材を求めています。海外留学を検討するだけの勇気と国際性を秘めた皆さまです。今の自分を最高に輝かせるために、世界の平和に貢献するために、勇気を出して足を踏み出してくださればと願っています。

奨学金留学説明会 アメリカ大学留学奨学金プログラム体験談

お問い合わせはお気軽に

  • 無料カウンセリング(来社・オンライン・電話)予約
  • 資料請求・メール相談
  • フリーダイヤル:0120-39-5057
  • 大阪デスク:06-7222-3981


ページの終了