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クアラルンプール留学(Kuala Lumpur / KL)
クアラルンプールはマレーシアの首都で、首都圏を構成するスバン・ジャヤの人口は約180万人、近隣首都圏(クラン、シャー・アラム、ペタリン・ジャヤ、チェラスがあるセランゴール州)を加えると人口約650万人となる大都市圏を形成しています。東南アジアで有数の都市であり、人気の観光都市でもあります。英語表記では「Kuala Lumpur」(クアラ・ルンプール)となり「KL」と省略されることが多いです。マレーシアの連邦直轄領でどこの州にも属していません。マレー半島の南部、マレーシアの半島部分の中央に位置しています。マレーシアの経済の中心で、1999年に行政政治の中心はプトラジャヤ特別行政区(南に約25km)に移転しました。二つの都市はKLIAトランジットという空港方面の高速鉄道で結ばれています。
クアラルンプールはマレーシア語で「泥が合流する場所」という意味があります。中心部でゴンバック川とクラン川が合流していることが名前の元になっています。
多民族国家マレーシアの首都らしく、平和で多彩な文化が混ざり合う魅力的な街です。東南アジアの大都市には珍しく、市街地が清潔で治安がいいことも特徴的です。近年は高速道路や市内鉄道・モノレールなどのインフラ開発が進み、豊かな緑と高層ビルが立ち並ぶ東南アジア有数の近代都市のひとつです。
クアラルンプールへは、日本から飛行機で約7時間、時差はマイナス1時間です。
歴史
1873~1957年はイギリスに支配されていた歴史から、西洋建築とミナレットやドーム天井などのモスクの建築様式を融合した建物が多数建設され、「スルタン・アブドゥル・サマド・ビル」や「クアラルンプール駅舎」などが代表例として挙げられます。
1942~45年の間は日本の統治下にありましたが、その後1980年代からマハティール大統領が提唱した「ルック・イースト政策(東方政策)」で、日本との政治的・経済的結びつきが強くなり、アジア諸国の中でも親日国として知られています。その影響で、日系企業のマレーシアへの進出や、日本企業と現地企業の協業も盛んです。
クアラルンプールの気候
クアラルンプールは典型的な熱帯雨林気候で、1年通して高温多湿の常夏の都市です。年間の平均最高気温は30~33℃、最低気温は18~21℃程度で推移し、温かく過ごしやすい気温となっています。暑い国ではよくあることですが、屋外は暑いものの、屋内の冷房はかなり強めに設定されているため、寒暖差には気を付ける必要があります。
湿度についてもほかの東南アジア諸国に比べそこまで高くはないものの、夕方ごろにスコール(急激な豪雨)が降ることがよくあるため注意が必要になります。年間降水量は約2400mmで東京の年間降水量約1.7倍にもなりますが、スコールが多い分、雨期であっても日本の梅雨のように一日中雨が降り続けるようなことは滅多にありません。
クアラルンプールの交通
クアラルンプールの移動は、電車やバス、タクシー(Grab)となります。
電車や地下鉄の料金は、近郊であれば1~3リンギット(約27~81円)程度、長距離移動しても最大8リンギット(約220円)程度です。また、クアラルンプールでは「GOKL」という街中を走るバスの無料バスも利用出来ます。ただし、マレーシアは貧富の差が大きい国です。無料バスを使うときは、いつも以上にスリに注意です。
クアラルンプールのタクシーは初乗りで、普通のタクシーが3リンギット(約81円)、ワゴン車では6リンギット(約163円)となります。日本と比べるとタクシーも圧倒的に安いです。ただし、アジア各国のタクシーにはよくあるのですが、日本のようにメーターがない「流しのタクシー」も多いですので、いわゆるぼったくりに注意が必要です。海外に慣れてくればこのようなタクシーでも価格交渉を楽しみながら乗ることが出来るようになるはずですが、海外初心者は避けた方が無難です。
近年では、スマホの「Grab」という配車アプリの利用が一般的で、事前に出発地と目的地を決めて、支払いもアプリ内で行うのでこれを使えば留学生でも安心してタクシーを利用出来ます。長期留学生はGrabを利用することが多くなるでしょう。
世界屈指の規模のLCC(格安航空会社)「エアアジア」の本拠地はクアラルンプール国際空港(KLIA)です。マレーシア国内の各州・各都市はもちろんですが、クアラルンプールは、地理的にアジア地域の中心に位置しています。マレーシアから周辺のアジア各国にも多数の航空路線がありますので、留学期間中に近隣諸国へ足を延ばして旅行する留学生も多いです。
日本人の移住先として人気
クアラルンプールは、世界やアジアの大都市と比べて物価が安く(物価は東京の1/3程度)治安も良いので、日本人の移住先として最も人気があります。外務省によると、マレーシアの在留邦人は、約2万6,555人(2018年現在)となります。日系のスーパーマーケットも多数あります。有名なところで言うと、イオングループの場合(2021年現在)、イオンモールが4店舗、イオングループのスーパーマーケットが24店舗、ダイソーも8店舗あります。日本人の現地生活には安心です。
また、生活費用を抑えられ、治安の良いクアラルンプール(マレーシア)は、日本人の留学先としてここ数年で人気が急上昇中です。
クアラルンプールの主な観光地
クアラルンプールの有名な観光地は以下の通りです。
- ペトロナスツインタワー
高さ452mを誇る、20世紀に建てられたビルとしてはもっとも高いビルです。クアラルンプールのシンボルとも言えるビルで、夜間はライトアップされ宝石のように輝きます。 - クアラルンプールタワー(ムナラKL)
高さ421mの通信塔です。「ブキッ・ナナス」という丘に立っているので、クアラルンプールを最も高いところから一望できます。 - チャイナタウン
マレーシアの人口の約23%は中国系の人々です。クアラルンプールにもチャイナタウンがあり、雑貨や様々なグルメが楽しめます。夕方以降はナイトマーケットしても人気です。 - スリ・マハ・マリアマン寺院
チャイナタウンにあるクアラルンプール最古のヒンドゥー教寺院で、228体の神々や従者が彫刻された、高さ22.9mの塔門(ゴプラム)が有名です。 - スリアKLCC
ペトロナスツインタワーの足元(KLCC地区)にある複合ショッピングセンターです。日本企業も伊勢丹、紀伊國屋書店、シャトレーゼなどが出展しています。 - GOKL(ゴー・KLシティバス)
環境に配慮した交通政策の一環で導入されたクアラルンプール市内を無料で巡回するバスです。 - ブキッ・ビンタン
クアラルンプール随一の繁華街で、ショッピングモールやおしゃれなカフェなどが並びます。一歩裏通りに入ると東南アジアらしい雑多な雰囲気も残っています。 - ジャラン・アロー
アロー通りに約200m連なる屋台街でクアラルンプール随一の屋台街です。中華料理・マレー料理・インド料理・タイ料理など様々なグルメが格安で楽しめます。東南アジアのムード満天です。 - ムルデカ・スクエア(独立広場)
1957年にマレーシアの独立が宣言された広場です。周辺には人気の観光地が並びます。 - スルタン・アブドゥル・サマド・ビル(旧連邦事務局ビル)
イギリス統治時代に行政の中心で、西洋建築とのモスク建築様式を融合した建物として人気で、夕暮れ時から夜間にかけては美しくライトアップされます。 - マスジッド・ネガラ(国立モスク)
マレーシアの国教はイスラム教です。1965年に建てられたマレーシア最大のモスクで、73mの高さを誇るミナレット(尖塔)特徴的です。 - マスジット・ジャメ(旧モスク)
1909年に建てられたクアラルンプール最古のモスクです。 - プトラ・モスク(ピンクモスク)
クアラルンプール郊外プトラジャヤにある、バラ色がかった花崗岩を使用されたピンク色のドームが特徴で女性には大人気です。その美しい建物を背景に、インスタ映え間違なしです。 - スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク(ブルーモスク)
クアラルンプール郊外シャー・アラムにある、東南アジア最大のモスクで、世界で2番目に高いミナレット(尖塔)があります。 - イスラム美術館
国立モスクの目の前にある広々とした美術館で、陶磁器やコーランなどの古代書物などが展示されています。 - バトゥ洞窟
クアラルンプール郊外にある、マレーシア随一のヒンドゥー教の聖地の洞窟。
- ペトロナスツインタワー
- 屋台料理
- マレーシアの街並み
- ブキッ・ビンタン ショッピングモール
- ブルーモスク
- バトゥ洞窟