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インド語学留学プログラム(英語留学)・語学学校の総合情報
インド留学 目次
- インド留学・語学留学・英語留学・語学学校総合情報
- インド地図
- インド語学留学の特徴
- インド語学留学の弱点
- 向いている人、向いていない人
- インド留学とその他留学との比較
- インド留学を活用した2カ国留学
- 語学学校の選び方
- インド留学の流れ
- インド留学Q&A
- インド留学情報サイトリンク
インド留学?実はすごい人たちも若い頃に経験しているインド留学
「インド留学」と聞くと、どのようなイメージが浮かぶでしょうか。普段日本で生活をしている限りでは、インドとの接点がそれほど多くないこともあるのか、あまりイメージのわかないもの、何か自分と関係のないものというふうに捉えられてしまっていることが多いのではないでしょうか。実際に、日本人の場合、語学留学ではアメリカ留学やフィリピン留学などが人気ですし、大学留学ではアメリカ留学や中国留学などが人気となっていますが、インド語学留学やインド英語留学、インド大学留学は、まだまだ「当たり前」とまでは至っていないようです。また、インド文化との接点にしても、東京近辺でこそインド料理レストランが中華料理レストランに準ずる存在感を示していますが、東京近辺を離れるとまだ珍しい存在と言えるかもしれません。
それでは、インド留学は検討する価値がないと言えるのでしょうか。実は、全くそんなことはありません。
日本でもっとも入学難易度が高い高校、東大医学部に合格している学生が多い高校、天才を数多く生み出している高校などとして、灘高等学校は日本中で有名だと思います。日本経済新聞の2014年7月24日の朝刊で取り上げられていますが、そんな灘高校の学生の1人が、東大ではなくあえてインド工科大学に入学しています。インド工科大学は日本ではそれほど知名度が高くないかもしれませんが、インドの最優秀エリート層がこぞって入学する大学で、インド工科大学に落ちたらアメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)に進学するとも言われているほどに、入学難易度の高い大学です。灘高校出身の彼は、「『これから来そうな勢いのある国』の大学」として、あえてインド工科大学に進学しています。
灘高校の彼に限らず、先見の明ある日本の優秀な学生やビジネスパーソン、起業家の多くが、まだ日本中に知れ渡っていない今のうちから、インド留学を人生におけるキャリアの選択肢として選んでいます。
インドから世界に広まったものとしては、ヨガが有名です。中村天風という人物をご存知でしょうか。彼は当時「不治の病」と呼ばれた肺結核を克服するためにインドで2年半のヨガ修行の後に肺結核を克服し、日本で実業家としての成功の後に東郷平八郎、原敬、北村西望、松下幸之助、宇野千代、双葉山、稲盛和夫、広岡達朗など、日本を代表する人物たちに師として仰がれた人物です。
また、日本人だけでなく世界的にも、インドから学んだことが直接的あるいは間接的に世界に影響を与えた例は多数あります。iPod・iPhone・iPad・Macintoshといったコンピュータ製品で有名なアップル社や、アニメで有名なピクサー・アニメーション・スタジオなどの生みの親をご存知でしょうか。言わずと知れたスティーブ・ジョブズですが、彼も19歳の頃にインドで7ヶ月の修行旅行を経験しています。世界でもっとも偉大な音楽バンドとして有名なビートルズも、1968年のインドでの瞑想修行旅行の際に「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」「レボリューション1」など、ビートルズを代表する名曲の多くをインド来訪中の短期間のうちに生み出しています。
出典:「インド工科大に日本人学生 学術人材の交流、不可欠」2014/7/24付日本経済新聞 朝刊
「中村天風とは」公益財団法人天風会公式サイト
「インド留学」が多くの偉人を輩出している理由
なぜインド留学・インド修行を経験した人たちのうち、スティーブ・ジョブズを含め多くの人物が後に成功を勝ち得ているのでしょうか。
デロイトトーマツコンサルティングのディレクターであり、ビジネス・ブレークスルー大学教授であるキャメル・ヤマモト氏によると、スティーブ・ジョブズの成功の鍵であり、グローバル人材に求められるスキルは、「情報編集力」だと言います。スティーブ・ジョブズはカリスマ性に溢れており、天才だったように見えますが、実際には彼が何をしていたかと言うと、毎週月曜日に4時間のブレインストーミング・ミーティングへの参加です。多様で才能あふれる人たちと12年間もの間、つまり合計2400時間もの長い時間をかけて喧々諤々のミーティングを繰り返す中で、吸い上げたアイデアをまとめて形にしたのが、スティーブ・ジョブズだと言います。スティーブ・ジョブズの本当のすごさは、多様なものを1つにまとめる力、情報編集力にあったということです。
インド留学の魅力の1つも、インドというたった1つの国において、多様なものに出会えることにあると言えるでしょう。日本など他の国で育った人の多くがインド留学をした際に感じることが、「インドは異世界だ」「別の惑星に来たようだ」という感覚です。インドはユーラシア大陸の一部でありながら、その地理的な環境のためインド亜大陸と呼ばれ、独特な文化が発展してきました。文明としての歴史も4500年以上に及び、いくつもの世界的に有名な宗教が発展し、イスラム教やイギリスの文化も流入しており、さらに各州で言語や文化、民族等も異なります。数千年もの間カースト制度が存在したため、同じインド人とは言え階級によっても様々な人々が存在します。
多様な文化が溶け合うメルティングポットと呼ばれるアメリカですら、主要言語は英語とスペイン語のみです。インドには22もの主要言語があり、さらにビジネス上の公用語として英語が広く使われています。様々な民族・文化・言語がたった1つの国の中で共存しているわけですから、インド留学をしながら数十カ国分での異文化体験に相当する、世界観や人生観が大きく塗り替えられるような強烈な異文化体験を得ることができます。
インド留学で得られるこの体験によって、様々な価値観やアイデアに触れておくことが、自らの情報編集力を劇的に向上させることにつながります。世界における日本の存在感が低下し続ける中、インド留学を通して情報編集力を伸ばし、人間としての幅を広げ、グローバル人材として世界の舞台で生き残り活躍していくための強固な基礎を築くことができるでしょう。
今後ブームになりそうなのが「インド英語留学」「インド語学留学」
インド留学には、インド大学留学もありますが、今後ブームとなることが予想されているのが、インド英語留学です。
インドで英語を勉強すると言うと、何か腑に落ちない感覚を持つ人もいるかもしれません。確かに、インドは英語のネイティブ国ではありませんし、インド英語には訛りもあります。ちゃんとした英語が学べないと考える人がいるのも無理はありません。しかし、訛りのある非ネイティブ国フィリピンやマレーシアへの英語留学は日本でもすでに一般的になっていますし、ヨーロッパでは非ネイティブ国マルタへの英語留学が大人気です。インド人のTOEFL平均スコアは91点(フィリピン89点、マレーシア89点)、TOEIC平均スコアは861点(フィリピン711点、マレーシア687点)です。インド人はフィリピン人やマレーシア人と比べても英語力が全般に高いですので、インドの英語が英語留学を妨げるはずはないでしょう。
そもそも、アメリカの中でも地域により異なる英語を使っていますし、アメリカ人にとってはイギリスやオーストラリアの英語はひどく訛っており、その逆も同じことが言えます。世界的にも英語を母語としている人の数は相対的に少なく、大多数の英語利用者は非ネイティブとして英語を使っており、各人が少しずつ異なる英語を駆使してコミュニケーションを取っています。もはや英語の訛りとは単に個性の1つと位置づけることもでき、訛りを気にすること自体がナンセンスな時代になりつつあると言えるでしょう。
また、インドの治安が不安だという方もいらっしゃいます。もちろん、インドの治安は日本と比べれば褒められたものではありません。しかし、すでに留学先として定着しているフィリピンもまた、治安はひどいものです。しかも、フィリピンではインドと異なり銃が簡単に手に入ります。さらに言えば、伝統的な英語留学先であるアメリカ、カナダ、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドといった国の治安も、犯罪のタイプは各国で異なりますが、全体としてはフィリピンの治安とほとんど差はありません。
では、なぜ治安の悪いフィリピンでも日本人が留学できているかと言うと、治安の悪い都市もあれば、良い都市もあり、留学先として治安の良い都市を選んでいるからです。たとえフィリピンであっても、治安が悪いイメージというのは大抵治安の悪い一部エリアからの印象から来ており、実際には治安の良いエリアもたくさんあります。インドも同じです。インドもニューデリーやムンバイの中心部などでは治安は良くありませんが、その他エリアには極めて治安が良好なエリアもたくさんあります。フィリピンのマニラには語学学校が少ないのと同じで、インドの語学学校も治安の良いエリアを選んで校舎を構えています。それでも不安な方は、滞在先が学校内にある語学学校や、極めて治安の良いエリアにある語学学校を選ぶと良いでしょう。
インド語学留学に関する統計などはありませんが、近年世界的にインド大学留学をする人は増加し続けています。例えばOpen Doorsの調査によると、インド留学をしているアメリカ人学生の数が、過去10年間で7.3倍も増加しています。このアメリカ人インド留学生の劇的な増加は、世界的に高まっているインド留学熱を端的に示していると言えるでしょう。日本においても、世界のトレンドと連動する形でインド留学が劇的に広まっていくことは必至です。
それでは、以下でインド留学・インド語学留学・インド英語留学の魅力や、その弱点等について見ていきましょう。