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TOEFLとIELTS、どちらを受験すべきか?

試験の目的

試験の目的

TOEFLはアメリカの大学教育を反映した試験であるのに対して、IELTSはイギリス型の大学教育を反映した試験です。アメリカの大学教育とイギリス型の大学教育は大きく異なりますから、TOEFLとIELTSの試験スタイルも当然ながら変わってきます。

アメリカの大学は大まかな理解を重視し、イギリスの大学は研究や知識を重視する傾向があります。そのため、TOEFLでは文脈を大雑把につかんで選択肢の中から解答を1つ選ぶ多肢選択式の問題が多いのに対して、IELTSは問題の中で学んだ知識を正確に答える穴埋め式の問題などが多く出題されます。また、TOEFLはリーディング力とリスニング力、スピーキング力、スピーキング力をまとめて判定する総合問題があるのに対して、IELTSは研究者の卵として要求されるようなグラフデータなどの分析力を問う問題が、ライティング試験に含まれています。

また、アメリカの大学では、定期的な試験のほかにも授業中での積極性、教科書からの課題、エッセイ、論文、グループワーク、プレゼンテーション、実験など、様々な側面が評価の対象となります。提出物の多くはパソコン上でMicrosoft WordやPowerpointなどを利用することが前提となっていますので、TOEFL iBTもコンピュータに向かってインターネット上の試験を解き、ライティングはキーボードを使ってタイピングをする形式となっています。イギリスの大学では成績のほとんどが学期末などに実施される手書きの論述式試験の成績だけで判断されるため、IELTSも手書きスタイルであり、タイピング力は問われていません。

受験日数

TOEFLはスピーキング試験を含めて全ての試験を1日の間に受験しますので、後日スピーキング試験のために再度面接会場を訪れるといった手間や追加費用が発生しません。一方、IELTSを日本で受験する場合、スピーキング試験はリーディング・リスニング・ライティング試験を受けた翌日に開催されていますので、受験にかかる一時的な体力的あるいは精神的負荷は抑えられますが、再度会場に赴く必要があり受験に合計2日間かかるという意味では面倒です。

リーディング試験

リーディングに関しては、TOEFLとIELTSの差はそれほど大きくありません。ただ、どちらも読むボリュームは同程度ですが、IELTSの方が一般大衆向けの文章を採用しているため、読みやすいと感じる人が多いようです。

ライティング試験

ライティング試験

TOEFLのライティング課題2問中の1つは総合問題ですので、ライティングのパートではありながらリーディング力やリスニング力がなければ対処できない問題となっています。解答時間が全部で50分しか与えられていないにも関わらず、合わせて最低450語以上を入力する必要があるため、書く量としてはかなりのボリュームが必要です。

一方、IELTSでは2問中の1つはグラフなどを分析する問題となっていますので、ほとんどの受験者は特別に対策をしておく必要があります。解答時間の合計は60分与えられており、記入する語数は合わせて最低400語ですから、TOEFLと比べれば書くボリューム的には余裕があると言えます。一方で、IELTSは手書きスタイルですから、TOEFLのようなタイピング式と異なり、タイピングが得意な人にとっては同じ内容を書くにしても時間がかかり大変でしょう。実際、IELTS試験で問われる4技能の中でもっともスコアを取りにくい(世界的に平均スコアが低い)のは、このライティングのパートです。

リスニング試験

TOEFLもIELTSも、会話形式の設問もあればレクチャー形式の設問もありますが、TOEFLは長い間メモを取りながら音声を聞き、大まかに理解した上で解答していくスタイルであるのに対して、IELTSの方が単語の穴埋め形式の問題なども多いため、音声を聞きながら解答欄を埋められる問題が多いです。また、TOEFLはアメリカ英語が多いのに対して、IELTSはイギリス英語が多く使われています。

スピーキング試験

スピーキング試験

TOEFLのスピーキング試験は、マイクを頭に付け、コンピュータに向かって独り言を言うかのように回答する形式です。録音された音声が、自動採点システムと6人の採点者によって採点されるため、客観的なスコアが出るという特徴があります。回答を準備する時間と回答する時間が予め定められていますので、対策をしやすい一方、全く自由度がありません。スピーキング試験もライティング試験と同様、6問中4問が総合問題となっていますので、スピーキングのパートではありながらもリーディング力やリスニング力がないと解けない問題となっています。スピーキングにかかる時間は20分と長いです。

一方、IELTSは日本の英検と同様に面接官と対面する面接スタイルとなっています。1人の面接官とのマンツーマンですので、スピーキングを恥ずかしがる必要もなく、うなづちも打ってくれますし、質問された内容がわからなければ聞き返すことができますし、TOEFLのように周りの雑音が気になることもないため、自然な形で話すことができます。所要時間は11〜14分と短く、回答時間はTOEFLのようにコンピュータで設定されているわけではないため、TOEFLほど無理に時間内に収めようとする必要はありません。

ただ、TOEFLと異なり採点する人数が少ない(面接官と録音した音声を聞いた採点者の2人が採点しているようです)ため、TOEFLほど客観的なスコアが出ない可能性があります。また、IELTSの場合はスピーキング試験が別の日に開催されるため面倒です。


TOEFLとIELTS出題内容比較

- TOEFL iBT   IELTS 
セクション 制限
時間
問題 制限
時間
問題
Reading 60〜
80分
3〜4パッセージ(36〜56 問・アカデミック)
合計2,100〜2,800語
1パッセージあたり約20分
解答形式:多肢選択式
60分 3パッセージ=40問(アカデミック)
合計2,150〜2,750語
1パッセージあたり約20分
解答形式:穴埋め式、マッチング、多肢選択式など
Listening 60〜
90分
34〜51 問(アカデミック)
会話2〜3題(1題=5問、3分)
講義4〜6題(1題=6問、3〜5分、500〜800語)
40分
(内書
き写し
10分)
4セクション=40問(日常英語+アカデミック)
1セクション目(10問):2人の日常的会話
2セクション目(10問):日常的内容の独りスピーチ
3セクション目(10問):4人以内の教育的会話
4セクション目(10問):学術的スピーチ
解答形式:穴埋め式、マッチング、多肢選択式など
休憩 10分 - なし -
Speaking 20分 6課題(アカデミック)
1〜2問目:スピーキング力のみを問う質問
準備15秒、回答45秒
3〜4問目:総合問題(読解⇒聴講⇒発話)
読解45〜50秒、準備30秒、回答60秒
5〜6問目:総合問題(聴講⇒発話)
準備20秒、回答60秒
11〜
14分
3問(日常英語)
1問目:自己紹介(4〜5分)
2問目:論点について意見を述べる(3〜4分)
準備1分、独り語り1〜2分、面接官からの質問に回答1分
3問目:双方向での議論(4〜5分)
Writing 50分 2課題(アカデミック)
1問目:総合問題(読解⇒聴講⇒作文)
読解3分、作文20分(150〜225語)
2問目:ライティング力のみを問う質問
作文30分(300語以上)
60分 2課題(アカデミック)
1問目:150語以上
20分が目安、ライティングスコアの1/3を占める
グラフ/テーブル/チャート/ダイアグラムを説明
2問目:250語以上
40分が目安、ライティングスコアの2/3を占める
論点について意見を述べる

合計試験時間

TOEFLは合計4.5時間ほどですが、IELTSは合計3時間ほどですので、IELTSの方が短いです。ただし、試験前後の待ち時間や、スピーキングの面接試験の前後の時間を含めると、IELTSの方が時間を取られることもあります。

受験のしやすさ

TOEFLの方が年間50日以上の受験可能日を用意しており、受験可能都市も日本に30都市あります。IELTSは年間36回程度の受験可能日で、日本の18都市で受験可能ですから、TOEFLの方が受験がしやすいです。また、IELTSはスピーキング試験が別の日に開催されるため、日本では土日の2日間予定を空ける必要があり、交通費も時間もかかりますが、TOEFLは1日で受験を終えることができます。

費用

受験費用に関しては為替レート次第でもありますが、TOEFL iBTがUS$230(1ドル125円の場合28,750円)、IELTSが25,380円ですので、IELTSの方が若干安いです。ただし、IELTSの場合はスピーキング試験のために別途交通費(人によってはさらにホテル宿泊費など)が発生します。

スコアの取りやすさ

スコアの取りやすさ

日本人にとって、IELTSの方がスコアを取りやすいと言えるでしょう。IELTSの方は試験構成的にどのパートでどれだけの時間をかければよいかが明確で、TOEFLのように英語力を総合的に判定する総合問題がないため対策を立てやすいです。日本人は記憶力が良いと言われることがありますが、IELTSはTOEFLと比べると理解力よりも記憶力が求められる回答方式を多く採用していますので、日本人は比較的スコアを出しやすいです。日本ではスマホが非常に普及している一方で、パソコンを持ちタイピングが得意な高校生は非常に少ないため、ライティング試験に手書きで回答するIELTSの方が回答しやすいです。また、IELTSのオーバーオールスコアの算出方法は、切り上げ方式を採用しているため、例えば各スキルで6.0、6.0、6.5、6.5という結果が出た場合、オーバーオールスコアが6.5と切り上げて算出されるため、高めの合計スコアになることが多いです。

実際に、日本人の場合、TOEFLよりもIELTSの方が世界の他の国からの受験生と比べて相対的に高い平均スコアを出しています。

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